英検1級道場-英語は繰り返しを極端に嫌う言語です
英検1級道場では、読解問題のレッスンに力を入れています
リスニング問題も、最終確認はテキストを読解問題として使います
読解問題が苦手で進歩しないという方には、共通点があります
英文の文章の意味を尋ねると、英語を日本語に逐語訳しようとするということです
関係代名詞などの構文がある場合には、文章の後ろの方からバックして一文字ずつ訳そうとします
文章が長い場合、そうしているうちに、訳そうとしている本人も意味が通じなくなり、聞いている私も何を言いたいのか、まったくわかりません
「訳さないでください。要するに、ここはどんなことが書いてありますか? 日本語で解説してみてください」
繰り返して指示をしても、全訳、逐語訳モードに戻ってしまい、何度も同じような状況を繰り返します
このような悪癖(とあえて言いますが)を直さない限りは、英語の読解力向上は期待できません
実は、リスニングでも同様のことが起こります
これまでの経験からすると、読解力が弱いことを悩む人は、話の要点を理解し説明するという力がついていません
これは英語の問題というわけではないようです
日本語でも同様のことが起こりえます
「訳さないでください」と伝えると、怪訝そうな顔をする方がいらっしゃいます
「訳さないで何をするの?」と言いたいようです
「訳さないでください、というのは、英単語を日本語に逐次的に置き換えないでください、という意味です」
20年以上前のグーグル翻訳は、読んでもさっぱりわからなかったというのと同じです
(今は、信じられないほど進化していて、オリジナルの文章がしっかりしていれば、満足がいく訳を瞬時にしてくれるように成長しました)
単語を置き換えているだけでは、文章として意味をなさないということです
まったく同じことをしている人が多数、駆け込んでこられます
わかりやすい例を挙げてみると
Good Morning!の直訳は「よい朝」です
しかし実際には
Good Mornnigは「おはようございます」という意味になります
つまり、全訳する人はGood Morningを「良い朝です」と言うのと同じくらい意味のないことをしているのです
一方で、読解力の高い人は、文章の意味を的確に捉えて段落の内容をしっかりと説明することができます
それは、英文の内容をきちんと理解できているからです
これに対して、全訳しようとする人は、文章の意味を俯瞰して捉えられないからそうするのです
英検1級道場では、このようなクセから抜け出せない方とマンツーマンで向き合い、しっかりと正しい読解ができるように指導しています
読解やリスニングに苦労されている方は、声をかけてみてください
新しい突破口が見つかるかもしれません