英検1級道場-見知らぬ読者から、心温まるメッセージが届きました
明日は、2023年度通訳案内士試験です
受験なさる皆様の健闘を祈ります
私とこの試験とのかかわりですが、
■2000年度 通訳ガイド試験合格
合格者は国土交通省から「通訳ガイド免許」が与えられる、合格率5%くらいの超難関試験でした。同時期に行われた英検1級合格者でも合格率は半分くらいでした
■2006年度 通訳案内士試験合格
民営化の流れの中で制度が変更になったので、受験しました。合格率が16.8%に増え、合格しやすくなりました。政府が、インバウンド需要を見込しての措置です。2000年度にとった免許もそのまま有効なのですが、試験傾向の変化に興味があったので受験しました。
■試験のその後の変遷:2007→2017まで合格しやすい傾向が続いた
2007→2012まで合格率が21.3,20.3,15.2,12.0,14.6,13.3%と高い水準で推移
2013には30.9%で一気に合格しやすくなりました
2014→2016まで大盤振る舞い継続 26.6,21.5,23.8%
2017→2018 16.3,10.1%と大量採用の後始末と思われるような、顕著な合格率低下
試験に合格しても仕事が無い、これだけで食べていくのは至難のわざ、主婦が空き時間にアルバイトする程度にしか需要はない---こんな状況がささやかれていました
さらに、英語は2級レベルでも合格可能と思われる内容なのに(観光ガイド特有の単語や表現は覚える必要があり、この点がユニークです)、社会科は、出題の意図を疑わざるをえないような「非常識な」問題が毎回散見されていたので、私は、1級合格後の目標としてはそれほどお勧めしませんでした。但し、日本文化、歴史、地理を学びなおす動機付けとしては使えなくもありません
因みに、2018年に制度が変わり、この試験に合格していなくても有料でガイドができるように改正されたので、資格取得の意義・優位性が薄れたという現実があります。
いずれにしても、明日の試験を受ける皆様方の健闘を祈ります!