英検1級道場-過去問の勉強が有効です 英検1級リスニングパート①
シニアの受講生の方から質問がありました。
「リスニングが得意ではありません。このまま続けても上達しないのではないかと不安です。
高年齢でもリスニング力は向上するのでしょうか?」
私は即座に下記の通り答えました。
・答えはイエス。よくある質問です。
私自身がリスニング力が弱かったので、同時通訳養成学校に通い始めました。
48歳からのスタートです。
高年齢の男性は、リスニング力アップの見込みがない。
世間でも、私が通った同時通訳養成学校でも、暗黙裡に同様の見方がありました。
私は、その見方を見事に破り、リスニング力を大幅に向上させました。
同時通訳養成学校のクラスでは、単語の聞き取りという点では、私よりも優れていた人は多数いました。
でも、社会人として、ビジネスマンとして積み重ねてきた様々な知識や経験が、リスニングを大きく助けました。
つまり、いくら英語の単語を聞き取れたとしても、内容に関する知識や情報がなければ、理解することができません。
その点、多様な知識や情報を備えていた私は、わからない単語があったとしても、話の内容を理解することができ、さらに放送内容以上のことを説明することが可能だったのです。山中氏の説明はわかりやすい、という評価をもらいました。
基本的な知識をもっていない人が通訳をすると、専門家からすると内容がまったく理解できないということになります。あるいは、まったく違う話になったりすることもあります。
例えば、イラク戦争でアメリカ軍のアパッチという対戦車ヘリがイラク軍のソ連製戦車を攻撃した、というシーンがありました。
英語に堪能と言われた通訳の方が、イラク戦争になぜアメリカンインディアンが出てくるのが理解できず、とてつもない誤訳をしたという話があります。
その点でいえば、私は、イラク戦争の中でアパッチという言葉が出てくれば、すぐに対戦車ヘリだという理解できます。
若い方たちは、耳という機能は優れていても、背景知識がなければ理解できないのです。
その点、シニアは、単語の聞き取り能力は多少劣ったとしても、背景知識で十分にカバーすることができます。
つまり、お互いにそれぞれのハンディキャップがあるということです。
年をとっているからという理由で、自分の可能性を狭める必要はありません。
練習すれば必ず改善していきます。
これは、私だけの話ではありません。
これまで数えきれないくらいの英検1級道場の受講生が証明しているのです。