英検1級道場-2016-3で1級に合格した元受講者からの投稿を紹介します
英検1級合格を複数回果たすのは簡単ではありません。
今回5回目の合格を果たした現役受講生から、合格体験記が届きました。
ここにシェアします。
因みに、この現役受講生は、レッスンを開始してから5年9カ月、受講を継続しておられます。
弱点を補強し、さらに上を行くレッスンで磨きをかけておられます。
ここ数年は、私が手が足りないときに、準1級、2級、準2級、3級合格を目指す若い人などのレッスンを担当してもらっています。
また、英作文でいつも好成績をとっているので、英作文対策レッスンも一部担当してもらっています。
レッスン記録を参照しながら、必要なアドバイスをしていますが、受講生から信頼され、高い評価を受けています。
*英検1級道場には長いお付き合いのお客様が多く、最長は丸13年、2番目は12年4か月です。二人ともはるか昔に英検1級や通訳案内士試験に合格しておられるのですが、英語力の維持向上のために受講を続けておられます
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今回英検1級5回目の合格を果たしました。英語学習を継続することの大切さを感じ、受験し続けています。
二次試験会場は、新横浜東芝研修センター。日本人男性(かなり早口)とおそらくイギリス人女性(フレンドリー)。深呼吸をして、「絶対大丈夫。合格する。面接官と会話を楽しもう!」と念じて入室しました。
スピーチのトピックは、「ITは社会を複雑にしたか?」を選びました。一貫してプラスの立場で話しました。あれもこれも言いたいと気持ちが焦って、まとまり無く途中で時間切れ。スピーチを切られました。素早く気持ちを切り替え、Q&Aに対応しました。世代間のデジタルデバイド、コミュニケーションの変化(オンライン・対面)、SNSのマイナス面など6~7問質問されました。面接時間終了のタイマーが鳴りましたが、面接官の指示により、最後まで答えられました。結果は、スピーチ8、Q&Aパート10、文法・語彙7、発音8の計33点。
一次合格まで、13回挑戦しました。二次試験は全て一度で合格です。一次試験不合格が何年も続きましたが、難しい試験だから、時間が掛かるのが当たり前と考えていたので、別に辞めたいと思わなかったです。
「英検1級を取ったのにまだ勉強するの?」とよく言われます。確かにそうですね。1回目の合格の時とは全く違う世界が広がりました。最初は1級合格が目的でしたが、今は英語学習を通じて、知識や教養を身に着けたいと強く思います。
毎日刻々と変化する世界や日本の状況、その事象がどのような背景を抱えているか?直接的、間接的な理由は何だろうか?と考える習慣が付きました。例えば、歴史や社会問題にしても範囲が広く、深堀しないと理解できないと認識しました。読み解く、理解する、その過程が楽しいのです。
私にとって、4技能を測る英検は大変有意義で、試験問題はきっかけを与えてくれます。特に二次試験は、背景知識が無いと突破できません。ですから、今回Q&Aパート10点の評価は大変嬉しいのです。英検の勉強を継続すると、さらに教養を身につけられるのではないでしょうか。
目的と目標は違うと思います。合格を目標にして、コツコツ丁寧に勉強しました。合格後、少しは英語が上手になっていると期待していましたが、全くの幻想でした。ざるで水を汲むようで、勉強しないと忘れます。英語学習の目的は、英語を磨き直す、様々な分野を学び直す、英語を通じて多方面から物事を思考することです。勉強すればするほど、知らないことが多いと気づきますし、理解すると感動します。今後も研鑽を重ねます。