英検1級道場-準1級合格を目指して新規受講者相次ぐ、全員リスニングが弱点
リスニング力を鍛えるために、英検2級の読解問題を使っています。
私は日本語で表現できないことは英語でもわかっていないと考えています。
(英語ではわかっているが、日本語では説明できない---日本人ではこんなことはありえません)
ですから、まず放送を聞かせ、大意を日本語で話させることで理解度を確認しました。
全体像については、ほとんど話すことができませんでした。
次に3つの段落ごとに聞きましたが、同様の結果です。
さらに一文ずつ尋ねましたが、同じく説明できませんでした。
聞くと分からないが、読むとわかるのかと思い、原稿を読みながら聞かせると少しだけ改善しました。
上記のテキストの内容は、人間の五感に関するものでした。匂い、痛み、視覚がひとつの記憶して脳に記憶されるという話です。
2級は高校卒業レベルです。高校生でも理解が難しい内容のこともあります。
つまり、準1級や1級合格を狙うレベルの人でも、内容によっては、2級レベルの文章の内容が理解できないということです。
対策のためには、英単語や英文法をたくさん勉強すれば解決するということではありません。
たくさん本を読んだり、教養番組を見たり、知識を増やす努力が同時に必要です。
つまり、準1級、1級を目指すのであれば、英語力以前に日本語で教養を深めておく努力が必要だということです。
英語という言語を使って、何を理解し、何を表現するのか。
その人の持っている知識が大きく左右するということは自明のことなのです。