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コラム
英検1級道場-英検1級1次英作文及び2次試験トピック研究ー労働力不足
2022年10月6日 公開 / 2022年11月17日更新
英検1級1次試験の英作文及び2次試験のスピーチで、度々出題される労働力不足について書いてみます。
少子高齢化とからめて出題されることが多いです。
私は、労働力不足は少子化とは関係がないと考えています。
今起こっている労働力不足は、戦後の第一次ベビーブーマーが昨年後期高齢者になったことによります。
もう少し正確に言うなら、この層は15年前に退職した方たちです。
例えば、昭和21年(1946年)生まれは240万人。
この方たちが一斉に労働力現場からいなくなったのが15年前。
一方、今の働き盛りの人(30~50代)の人口は、その約2分の1から3分の1程度。労働力が不足するのは当たり前なのです。
昨年生まれた子供は、80万人を切っています。
第一次ベビーブーマーの3分の1しかいないのです。
ただし、この子供達が労働力となるのは、20年以上先のことです。
彼らを労働力不足とからめて話すのは無理がありますね。
こうした点を踏まえて、私は下記の論点を用意しています。
・労働力不足は当然である。起こるべくして起こっている現象。
・労働力不足を補うには、以下の方法がある。
・高齢者の活用(定年の延長、あるいは再雇用で75歳までは働く)
・女性労働力の活用(パートでもよい)
・自動化、ロボット化を進める(人間労働の代替化を進める、特に危険や単純な労働はロボット化する)
・労働力不足解消のために、外国人労働力の導入はしない。
今、日本経済が求めている外国人労働力は、日本人がやりたがらない3K職場での雇用である。
以上のように考えれば、日本の労働力不足ということは解消できないとは考えられなくなります。
今日、近所のラーメン店に行きました。
お運びロボットが大活躍していました。
ファミリーレストランでも、同じようなお運びロボットが使われています。
どちらの店舗もスタッフは最小限の人数で運営しているようです。
また、下記の写真もご覧ください。
あるデパートでの光景です。
このような光景はさらに広がるでしょう。広げるべきだと考えています。
最近(コロナ以降)気づいたことは、利用者が自分で処理をするという場面が増えていることです。
身近な例では、100円ショップでの支払い、ホテルのチェックイン・チェックアウト、空港での手続き、スーパー銭湯での支払いなどなど。
つまり、今後は受付業務はほとんど機械相手にすることになっていくと考えられます(ネット予約も含めて)。
将来的には、単純サービスは機械、おもてなしサービスは人間という棲み分けになるのではないでしょうか。
こうした視点から世の中を眺めていくと、様々な発見があります。
外歩きをしながら、世の中の進歩を目の当たりにすることで、考えが深くなっていきます。
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