英検1級道場-2016-3で1級に合格した元受講者からの投稿を紹介します
英語学習の歩み
2020年6月27日
作成:河村
はじめに
先回、英語学習を始めたきっかけから英検準一級合格までの歩みを寄稿いたしましたが、今回は、その第二弾、英検一級合格までの道のりについて記します。
ここでは、受験する皆さんが最も気をもむ英作文問題の採点のポイントを私の経験から語りたいと思います。
また、この勉強を通して、英語力の向上と自信だけではなく、様々な人との出会い、そしてつながりが生まれました。そうした人とのつながりの形成過程についても触れます。
4.英検一級合格への道
英検準一級合格後すぐに、まず現状把握のため、一級レベルの問題にどのくらい対応できるか、次の3つの問題集を解きました。
それはいずれも旺文社出版の「英検1級語彙・イディオム問題500」、「英検1級長文読解問題120」、「英検1級リスニング問題150」です。
語彙・読解・リスニングいずれも全く解けず、準一級との差異をひしひしと感じました。
作文はのちに同社から出版された「英検1級英作文問題集」で書けるかどうか確認しました。こちらはなんとか規定語数に収めてかけましたので重点的な対策はしませんでした。
結論から言いますと、語彙の勉強だけでこの時から2年を費やしました。
語彙を勉強するときは、準一級と同様、コロケーション(結びつく語の組み合わせ)を意識して覚えました。
一つの単語につき10回はコロケーションを意識して声に出して覚えていきました。
スペルはコロケーションを意識しつつ、頭の中でスペルを思い浮かべながら声に出していました。
例えば、temporary(一時的な)という形容詞であれば、後ろにはjobがつく例文が右ページに書いてありますので、temporary job、temporary job…と10回唱えました。これを一日に30単語、休日は100単語くらいやりました。
ただ注意してほしいのは、一日にこなすページ数(範囲)を決めて、その範囲のみ行うことは避けた方が暗記の効率上いいかもしれません。
例えば1日目に1単語目から30単語目まで行い、2日目は31単語目から60単語目の範囲のみ実施するようなことは避けた方がいいです。2日目にやるときは1日目に音読で頭に刻み込んだ単語の意味が出てくるか、テストしてから2日目のノルマを果たすといいです。
コロケーションを意識すると、話すときや書く時に運用できる語彙が増えるので、英作文や面接で効率よく点数を取ることができます。
語彙の勉強を終える目安としてWeblioの語彙力テスト英検編を活用しました。このころには旺文社の単語帳に掲載されている単語及び熟語において、英語から日本語に変換する作業は98%くらいできていましたが、全く合格の判定をとれず、これでも足りないのかと、苦い思いをしました。
そこで次にジャパンタイムズ社から出版されている「英検1級出る順で最短合格単熟語Ex」を購入し暗記作業に着手しました。旺文社で覚えた部分とジャパンタイムズ社の単語帳で見た部分の差分、いわゆる初めて見る単語にチェックを付けていき、それを重点的に覚えました。
こちらも例文が右ページに記載されており、旺文社と同様、コロケーションを意識して1単語につき10回音読しました。ジャパンタイムズ社の単語帳には各章末に長文問題に出てくる専門用語が掲載されており、こちらも網羅しました。
旺文社・ジャパンタイムズ社の両単語帳を95%頭に入れた状態で再度Weblioの語彙力テスト英検編で試したところ、これでも合格判定には届かず、厳密にいえば、合格可能性50%の判定を受けました。
余裕の合格をするにはもっと単語が必要なのかと思い、これで最後、アルク出版の「SVL究極の英単語Vol4」を購入し、これも、先の2冊で覚えた単語とアルクに掲載されている単語の差分を抽出し、差分のみ覚えていきました。
これら3冊を完璧に覚えたのは2014年に英検準1級に合格してから2年後の2016年初でした。この時には語彙力だけではありますが、Weblioの語彙力テストでも余裕合格の判定がでました。これを見たとき「あーつ、ここまでやらんといかんのか…」と感慨深くなったのを今でも覚えています。
実際に英検一級の受験を意識しだしたのは、2冊目の単語帳を覚えきった2015年中ごろあたりでした。ここからは、リスニング、語彙、読解、作文と総合的に演習し、自分の実力を定期的に観測しました。受験日を2016年初、すなわち2015年第三回検定に定めました。
次にリスニングについて説明します。
「実践ビジネス英語」を使われたらよいと思います。スキットを毎日15分シャドーイングすることにより確実にリスニング力は向上します。それに、聞ける英語は話せる英語と言われるように、話す表現力もつきます。
ただ注意していただきたいのは、同じ記事及びスキットと1週間は向き合ってください。そうでないと練習にならないし、表現が血肉にならないからです。
過去問を用いて定期的に実力チェックをしていましたが、取れる時はとれるし、取れないときは素点16点/27点くらいまで下がることがありました。
スコアは2016年初に初めて受けるまで安定せず、不安が募りましたが、ひたすら実践ビジネス英語のスキットをシャドーイングするという勉強法を信じて最後までやりぬきました。
長文も、リスニングと同様スコアが安定せず、特に、長文の空所補充問題が苦手で、ひどいときは6点中2点というケースもありました。
安定しないからと言って試験を受けないでいると、合格の二文字はいつまでたっても勝ち取れないと考え、2016年初の2015年第3回検定を受けることにしました。
こちらは、旺文社出版の「英検1級長文読解問題120」の問題集に掲載されている長文を毎日15分音読して、英語の語順で速く読み、理解するトレーニングをしました。
語彙については、過去問演習をしだすころには安定して20点以上取れていたので、特に心配していませんでしたが、先述のWeblioの判定は悪かったので不安でした。
英検一級の面接は高度な社会問題に関して自分の意見を伝える2分間スピーチと、それに関する質疑応答からなり、このスピーチ対策の一環で、名古屋で30年以上活動を継続している「名古屋英語道場」を知人から紹介いただきました。
2016年初の受験を意識してから毎回というわけではなかったのですが、通いました。
初めて出席して3分間スピーチをするように言われましたが、思った以上に難しく、支離滅裂なスピーチになりました。でも、場数こそすべてだと考え、通える時には通うようにしました。
英作文は、ただ書いていても、実際にどのように採点されるかは受けてみないとわからないと考え、現状の能力で書けるものを2016年初の試験で答案としてだそうと考えました。
ただ日本語の新聞を読むことだけは継続していました。易しいとされる英字新聞ジャパンタイムズでも、一級を目指す人が読むには難しいため、あえて英字紙は避けていました。
2016年初(2015年第3回試験)の試験の結果は下記の通りで、不合格Aでした。おしくも5点足りませんでした。
・語彙:18/25 ・読解:17/26 ・リスニング:22/34 ・英作文:20/28 合格点は82
この結果から、英作文は規定語数を満たしていることと、3つのポイントが段落間で重複しなければ7割はもらえるということ、リスニングは勉強の成果が出たことがわかり、課題は読解にあると考えました。
語彙については後で復習すると単語帳には載っていなかった用法が問われていたため点数は低かったです。
2016年第一回は成長が見られないだろうということで、受験を見送りました。その間読解力の向上に力を尽くしました。長文を日本語に訳すことはできるのに正答を選べない。ということは日本語能力に問題があるのかと考え、高校の日本語の現代文の勉強をしました。
出口の現代文の実況中継を購入し、本文をどう読むのかとか、接続詞の意味を学びなおしました。出口の現代文の実況中継は3冊出版されており、すべて学習しました。
この学習に3か月かけ、高校生が学校の授業で学ぶはずの現代文の問題を解いてみると、以前は苦手だったのに8割と高い正解率をたたき出すことができました。
英検1級の長文が現地の中学3年生から高校2年生くらいのレベルを想定して作られていることを考えると、高校生が学校の授業で学ぶはずの現代文が理解できるのだったら、十分ではないかと判断しました。
(ジャパンタイムズがそれくらいの年齢のネイティブが読めるように作られているため。注:ジャパンタイムズ社に新聞のレベルについて問い合わせました。)
2016年第二回試験を受けることに決め、結果は下記の通りでした。カッコ内の数値はCSEスコアです。結果は不合格でしたが、読解が伸びました。
・リーディング:33/41(701) ・リスニング:20/27(688) ・ライティング:20/32(610)
ライティングのテーマが民主主義を非民主主義国にも広める是非について論じるという、考えてもみなかった高いレベルのテーマが出たため、書けませんでした。
CSEスコアが導入された時、CEL英語ソリューションズのツイッターにてライティングのウェイトが高くなると書いてありましたが、正直甘く見ていました。
ライティングはほかの技能に比べ素点1点当たりのCSEスコアの変動が15と倍以上あります。
読解やリスニングが苦手な人が、ライティングのスコアが高いがゆえに逆転合格できる可能性もあります。この決意を胸に次の2016年第三回試験(2017年初実施)に臨みました。
これまでやってきたことを愚直に、シャドーイングを毎日やる、日本の新聞を毎日読む、長文の音読を毎日やる、名古屋英語道場にはできる限り出席する、小さなことの繰り返しですが、2016年第三回試験まで勉強しました。
すると第三回試験で念願の合格を果たしました。合格時のスコアは下記のとおりです。
・リーディング:35/41(714) ・リスニング:19/27(668) ・ライティング:25/32(699) G1+3
さて、ここで私の知る限りではありますが、ライティングの採点結果とポイントについて記します。
ライティングは「内容」、「構成」、「語彙」と「文法」の4つの観点から評価され、それぞれ8点ずつ素点が割り当てられています。最後の「文法」は分かりやすく言えば、英文の質や幅広い表現力の有無を見ています。
この回での私の各項目のスコアは下記の通りでした。
・内容:6/8 ・構成:6/8 ・語彙:7/8 ・文法:6/8
語彙が7点と光りました。この時のテーマは日本での死刑制度の是非でした。私は賛成の立場で書き、遺族への償い、犯罪の抑止力、犯罪の件数減少を理由に掲げました。
単語では一級の単語帳に掲載されている、retaliation(報復)、deterrence(抑止力)、bereaved families(遺族)といった表現を使いました。これが光った理由だと思います。
難しい単語を使えることはさることながら、bereaved familiesの様に英語として自然な表現、ほかにはdue process(法的手続き)、religious sect(宗派)などといった表現ができていれば語彙は高得点が期待できると考えました。
一次試験の合格発表から面接まで2週間弱しかありませんでしたが、「名古屋英語道場」には通いました。そこで英語道場出席者の一人と懇意にさせていただき、その方も同じく一級一次試験合格、そして面接を目標に頑張っておられました。「名古屋英語道場」でも、会の終わりに食事会がありその場で英語のこと、英語以外のこといろいろ話をしました。
■面接試験はカジュアルな服装で臨みました。
面接は名古屋会場でうけました。英検一級に関するブログ等で面接はかなり待たされると書いてあったので、受け付け開始一番のりを目指しましたが、それでも1時間は控室で待たされました。
面接室に入ると、イギリス人と日本人の面接官二人が座ってみえました。あなたのことを教えてくださいと尋ねられ、愛知県の機械メーカで働き、業務で英語を使うことがあるということを話しました。
それが終わると、5つのトピックが書かれた紙をめくるよう指示されました。さっと見た瞬間、「代替エネルギーは化石燃料の代わりになるか?」が目に入り、迷わずスピーチの構成を頭の中で組み立てました。考える時間は1分です。
スピーチはイントロダクション、ボディ2つ、結論の構成でいいと思います。それは名古屋英語道場にて3分間のスピーチにおける自分の話すスピードからそう見積もりました。
ボディでは太陽光発電と風力発電のメリットについて語りましたが、後になってこの構成はピントがずれていたことに気づきました。理由は化石燃料との関連性に触れていなかったためです。これについては後述します。
質疑応答の内容までは覚えていませんが、4つか5つほど質問を受けました。卒なく答えたつもりで面接官もうなずいていたのですが、試験終了後に試験室内の空気があったかくなくどこか冷たい感じがしました。結果はどうなのだろう? と悩みながら9日間を過ごしました。
9日後オンラインで結果を見たところ、あの時感じた空気の通り不合格でした。項目ごとのスコアは下記のとおりです。
・スピーチ:6/10 ・質疑応答:6/10 ・語彙&文法:6/10 ・発音:6/10 CSE:596 G1-1
この後、マイベストプロ千葉の山中先生にコンタクトを取り、次回の2次試験までレッスンを受けることにしました。実は山中先生のことは以前から先生自身のブログをチェックしており存じ上げていました。
高い費用の英検専門の予備校にいかなくてもいい、場所とネットインフラさえ確保できていれば受講できることに惹かれ、レッスンを受けてみようと思いました。
最初のレッスンは不合格になった面接試験の振り返りから始まりました。
面接でのスピーチ内容を先生と振り返ったところ、英文は正しいが、ピントがずれているから不合格だったと厳しい指摘を受けました。このピントのずれを直さない限り合格はできないと、続くレッスンでも何回もアドバイスをいただきました。
先生のレッスンは週一回受け、その間に面接練習だけでなく、勉強するうえで購入すべき参考書を2つご紹介いただけました。Jリサーチ出版の「英検1級面接大特訓(植田一三著)」と旺文社出版の「英検1級英作文問題集」の巻末についている冊子です。
前者は主にスピーチにて使える表現、および質疑応答の切り返し方、後者の本では時事英語表現を学べたことが有用でした。
先生からはほかの受講生が一次試験の英作文で書いた答案を見て評価したり、agree/disagree型やoutweigh型の論題であった場合どのように英作するのか、あるいは話すべきなのかを教わりました。
Outweigh型では、比較対象となる2つのものの対比を段落ごとに述べる方法と1つの段落で優れている点、もう一つの段落で劣っている点を述べる方法を教わりました。
この教えは、将来英検一級を目指したい後人がいるとして、その人たちに伝える知識として身に着けておこうと思いました。今はボランティアで中学生に英語を教えるのがやっとですが。
2017年第一回は1次免除を使い面接試験から受けました。その時選んだトピックは「職業訓練校が有用かどうか」でした。恥ずかしながら、vocationalの単語を見たときvocabularyと勘違いし、まったく話の違うスピーチをして赤っ恥をかきました。
質疑応答でも試験官から職業訓練校が有用である理由を2つ説明してくれと執拗に言われましたが、この時まだ勘違いに気づいておらず、わけのわからない「書き言葉が重要」とかvocabularyに関する話題をしきりに言っていたのを思い出します。今思い返すと面白すぎる失敗でした。これを機に山中さんとは一度ご縁が切れました。
この試験ののち名古屋英語道場に顔をだし、結果を報告すると懇意にしてくださっている同志も落ちたということを聞き、食事を共にしました。その時にフリーランスで通訳兼翻訳者の横井 純さんをご紹介くださり、その人の下で、2人で勉強しないかと誘ってもらえました。
その次の2次試験まで3人で毎週土曜日横井さんの家でスピーチと質疑応答の練習をしました。新聞の社説をそのまま引用するようなスピーチはしてはいけない。もっとパーソナライズ(自分事としてとらえて)して、と厳しい論調でスピーチの批評を受け、「こんなスピーチではだめなんだ」とひしひしと感じました。この横井さんとは今でも強いつながりがあります。
2017年第二回も一次免除で受けました。2回面接で落ちているので強いトラウマがありました。
面接室に入ると、目に見えない何かに脳みそを吸い取られているような感覚がしました。そのため最初のスモールトークでもぎこちない自己紹介しかできませんでした。
論題は忘れてしました。極度の緊張で2分間何も話せませんでした。3回目の不合格を確信しました。結果は不合格でした。
結果は案の定不合格でした。成績表は記録として残していたつもりでしたが見つからなかったため、非公表とさせてください。
横井さんにも不合格の報告をしました。そしたら話を聞くぐらいなら聞いてあげるとおっしゃり、横井さんの下で4回目の2次試験対策を行いました。
この時も「実践ビジネス英語」のスキットのシャドーイングは継続していました。
1次免除が適用される最後の面接試験を迎える2018年初。これ落ちたらまた一次からかと少し憂鬱気味に試験会場へ。待つこと一時間、入室して試験官とスモールトークをいつものようにしてトピックが書かれた紙をめくると、不運なことに自分の話せるトピックがありませんでした。
無理をして「日本から発表される学術論文の減少について」を選び、話そうとしましたがそもそもの知識がないため何も話せずに終わりました。アメリカ人の試験官がそのやさしさからか合格の可能性を引き出してやろうと質問をしてくださりましたが、答えられず撃沈。1次試験からやり直しが確定しました。
あまりの落第ぶりに見るに見かねた名古屋英語道場のメンバーが「レアジョブ」というオンライン英会話を紹介してくださりました。初めての経験で分からなかったので、費用やプランについて紹介してくださった方及びレアジョブのサポートに何度もききました。
説明を受けて納得し、1次試験と並行する形でオンライン英会話によるスピーキングの練習もしました。
1次試験からやり直さなければならないため、長文の音読の再開、NHKラジオの実践ビジネス英語のスキットシャドーイング毎日15分、作文・長文・リスニングの問題演習等しばらく一次試験の対策をしました。
横井さんにもやり直しの報告をすると、1次は一度通っているから受かるからそんなに大上段に構えないでとアドバイスをいただきました。
そして2018年第一回1次試験を名古屋にて受けました。絶対にあきらめない、そして絶対に通るという気持ちをもって、受験したところ1次はまた通過しました。その時のスコアを下記に示します。先回一次に合格した時より英検バンドが伸びていました。
山中先生にご紹介いただいた書籍で勉強したのは無駄ではなかったと確信しました。山中先生は「書けば英作、話せばスピーチ」の名言を残してられ、短くてわかりやすかったので印象に残っています。
・リーディング:34/41(712) ・リスニング:20/27(690) ・ライティング:26/32(713) G1+4
ここでも英作文の点数の取り方について皆様と共有できればと思います。観点別の素点は以下の通りでした。
・内容:7/8 ・構成:6/8 ・語彙:6/8 ・文法:7/8
この時の論題は「夏の東京五輪開催の是非」でした。
3つのボディのうち2つは、経済成長、異文化交流とよくある主張でしたが、最後の1つは五輪開催後の施設解体作業と跡地利用の在り方について書きました。最後の施設の解体と跡地利用の在り方の項目にオリジナリティがあったのか、内容の点が7点に上がりました。
また文法も光りました。この項目で高評価をとるためには、英語界の偉い先生が書いた表現集をそのまま使うのはあまり評価されません。NHKラジオ「実践ビジネス英語」に出てきた、シャドーイングにて体得した表現を用いて一文一文短くパンチの聞いた作文にしました。
2018年6月5回目の2次試験を迎えました。今回はなぜか直近過去3回に感じていた妙な緊張はありませんでした。面接室に入ると終始和やかな雰囲気で、不思議と緊張はしませんでした。
トピックカードをめくると、一見すると話せそうなトピックがないと少し焦りました。しかし、こういう1分は長いと過去の失敗から学んでいたため、落ち着いて見直してみたところ、私の得意な教育関係のトピック「大学教育は実学的か?」がありました。
スピーチの最中面接官は終始うなずいており、順調かのように思われました。しかし1分後、2つ目の理由が突然頭から消え、10秒ほど止まってしまいました。黙っているのはよくないと思い「思考を整理させてください」と英語でいうと、試験官の一人がおちついてと英語ではげましてくださいました。
質疑応答も終始順調で、詰まるような箇所はありませんでした。試験後も面接官はフレンドリーに「よい一日を」と言ってくださり、今度こそ合格だと確信しました。
この日実家から両親が来ており、車で試験会場まで迎えにきてくれました。両親によると歩いてくる姿をみて、きっと受かったと思うと言ってくれました。
試験から9日後オンラインで結果を見ると、何と「合格」。項目ごとの点数は下記の通り高得点で英検バンドもG1+2でした。
・スピーチ:8/10 ・質疑応答:8/10 ・語彙&文法:9/10 ・発音:7/10 CSE:639 G1+2
山中先生や関連する人たちにも合格を伝えました。すると皆さん自分のことのように祝ってくださり幸せな気分になりました。山中先生はわざわざ電話も下さり、「英検1級合格は通過地点でしかありません。今後も頑張ってください」と励ましの言葉もいただきました。
追伸:オンライン英会話の成果が出たのかもしれません。
今回の投稿は4回に分けて掲載しています
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5059158/☚その④ 国連英検A級合格まで2/2
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5059156/☚その③ 国連英検A級合格まで1/2
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5058897/☚その② 英検1級合格まで
https://mbp-japan.com/chiba/eiken/column/5058652/☚その① 英検準1級合格まで