英検1級道場-聞こえないのではなく、読めないのです 準1級リスニング問題で検証します
リスニング道場だけでなく、受講者全員にディクテーションを要請し、自分がいかにいい加減にしか聞こえていなかったということを身に染みてもらうようにしています
つい最近、リスニング道場に入った受講者は、リスニングに課題があることは気がついておられたのですが、どこがどの程度不具合なのかが分かっておられなかったようです
それでも、自分では、かなりの程度聞こえていると認識しておられる様子がうかがえました
アメリカの中学生が勉強する教材の音声ファイルを送り、ディクテーションしてもらったのですが、380ワードで70か所近くの指摘をしました
聞き落とし、聞き間違い、表記ミス、段落の取り違え----
「出直し的出発が求められます」とのコメントと正解のテキストをつけてメールしましたが、しばらく返事がありませんでした
あまりにもひどい現状に嫌気がさしたか、あるいは、私の言い方が率直すぎて腹を立て、もう返事はないのかもしれないと思っていた矢先にメールが届きました
添付ファイルは、私が黄色で指摘した不正解個所の隣に赤のフォントで正解を入れ、どこをどう間違えたかが一目瞭然でわかる形で作られていました
さぞかし時間もかかったし、悔しい思いをしたと想像します
ですが、同時に、この人はこれで大丈夫だt、これから良くなる、気がつくことが改善の第一歩だと思いました
不都合な自分、格好悪い自分、認識していたのとははるかに劣る自分と素直に直面することは勇気がいります
でも、それを避けていたら、自分の本当の姿を直視してそこから出直さなければ、改善はないのです
私は、2001年4月から、都内の同時通訳養成学校に週末に通いました
最初は屈辱の連続でした
18人クラスでも下のほうでした
聞こえなかったのです(1級は6連続合格していた頃なのに)
自分がやったディクテーション作品を修正し、真っ赤になるのを続けること約半年、別人のように進歩した自分を見つけたのです
あとは、よくなる一方でした
ですから、私は、ディクテーションを積極的にレッスンに取り入れているのです
英検1級道場で別人のように聞こえるようになった自分を発見する体験をしてみませんか