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菅野昭子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

怒りのパワーの使い道

菅野昭子

菅野昭子

テーマ:企業研修

みなさまおはようございます。

このような事件が起きました。
16歳の娘が痩せないことに怒って、13日監禁した両親が逮捕されました。
報道によると
娘はいわゆる名門進学校である中学校に進学し、心臓外科医を目指していたそうです。
ですが、ストレスにより過食。高校に進学することなくアルバイトをしていました。

夏に一度、祖母宅へ家出。帰ってきた矢先の監禁だったようです。

親は「娘が家出するので心配でカギをかけた。」と言っています。

怒りは第二次感情。心のコップにたまったネガティブな感情があふれたとき怒りに変わるといわれています。
長女はストレスが(もしかしたら勉強だけではないかもしれません)心のコップに一杯になって、あふれたんでしょうね。
そして怒りました。その怒りは自分に向きました。
過食は自分に怒りが向く一つのパターンです。
おなか一杯なのにやめられない。苦しい、でもやめられない。

父親も心のコップがいっぱいになっていたのでしょうね。
ゆっくり話を聴いてみないと本当のところはわかりませんが
「心配」「思い通りにならないくやしさ」などなど
そしてその怒りは暴力、監禁という形で表面にあらわれました。

このような状況、企業にも置き換えられると思います。
「自分の部下となった以上、一人前になってもらいたい。」が心配につながり
「自分の指示がなぜうまく通らない」が、くやしさにつながり。あるとき怒りの感情が沸き上がります。

それを暴力・暴言という形で表していたら

娘は(学歴ばかりで測れませんが)優秀なお子さんだったようです。ですが、頑張って入った中学校。その頑張りを次につなげることができませんでした。親子ともに望むところではないでしょう。

この状況、企業で言えば「部下の能力をうまく引き出せなかった。」ということです。
もともと持っている能力を上司の暴力暴言で出せなくなってしまっているのであれば、
上司部下だけの話にとどまらず、会社としても大損失ですね。

コップにたまった水は建設的な方法で水をなくすことができます。
勉強のストレスがたまるならストレスを解消するべく、運動をする、将来の目的を具体的に考えてみる。そこにパワーを使うこともできます。
心配なら心配を解消するべく、それを相手に伝えたり、心配のもとをなくせるように一緒にダイエットを頑張っていくこともできます。家出をされるのが嫌なら、家出したくならないよう、家を快適空間に変えていくこともできます。
何を選ぶかは皆さんの自由です。

今回の事件でわかったこと、「力で強引にコントロールしようとすると、人は逃げるということ。」
だとしたらどう考えていけばよいか。どうしていけばよいか。

アンガーマネジメントにはそのヒントが詰まっています。

もっと知ろう!職場のハラスメント
11月25日に千葉市男女共同参画センターにてアンガーマネジメントを伝えます。
千葉市在住在勤問わないそうです。
ご興味お持ちのかthぜひお越しください。

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菅野昭子
専門家

菅野昭子(研修講師)

AngeGardien(アンジェガーディエン)

企業研修を企画する会社に勤務経験があり、アンガーマネジメントをベースに、ペップトークといったコミュニケーションスキルなどを取り入れた発展型の研修を企画提案。企画担当者さまと一緒に考え作り上げていきます

菅野昭子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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