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菅野昭子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

パワーハラスメントにアンガーアンガーマネジメント

菅野昭子

菅野昭子

テーマ:企業研修

 みなさまこんにちは。
 さて、今日は職場のパワーハラスメントのお話です。

「職場のパワーハラスメント」とは、

同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

をいいますが。
 都道府県労働局等に設置した総合労働相談コーナーに寄せられる「いじめ・嫌がらせ」に関する相談は年々増加し、平成24年度には相談内容の中でトップとなりました。その後も引き続き増加傾向にあります。

パワーハラスメントは
パワハラ被害者に
仕事のモチベーションが低下させ、心の病にかかるリスク
会社に
職場環境の悪化や社員定着率の低下
レピュテーションリスク(企業に対する否定的な評価や評判が広まることによって、企業の信用やブランド価値が低下し、損失を被る危険度。評判リスク。風評リスク。)
をもたらします。

 この4月には大手住宅メーカーの社員だった男性(当時35)が自殺したのは上司のパワーハラスメントが原因だとして、兵庫県内に住む男性の両親が同社に9280万円の損害賠償を求めた訴訟が大阪地裁でありました。同社が和解金約6千万円を支払うことで和解となりました。
 また、つい先日の出来事ですが、滋賀県警は、同じ警察署に勤務する部下の30代の巡査長ら男性3人にパワーハラスメントを繰り返したとして、50代の男性警部補を減給100分の10(1カ月)の懲戒処分にしたと発表しています。巡査長はこの6月に自ら命を絶ちました。(いまのところパワーハラスメントとこの自殺との因果関係は不明とされています。)

 6千万円という金額。大手住宅メーカーには支払い能力があるかもしれませんが、経営を揺るがしかねない企業もおおいのではないでしょうか?

 さて、このパワーハラスメントにも怒りやイライラが関係しています。
暴言を吐いたり、侮辱したり、逆に無視したり、ものすごい量の仕事を押し付けたり、プライベートに必要以上に踏み込んだり。
「自分の思い通りにしたいけどならないことへのいらだち」や、「仕事の不安やストレスによるいらだち」といった怒りエネルギーを自分より弱く、ぶつけやすい相手にぶつけるこのような構造が見えてきませんか?

 そもそも会社の上司と部下。その職場での目的は一つです。
「利益を上げて、会社も自分もみんなも心身ともに豊かになること。」究極は幸せになることではないでしょうか?
だとしたらパワーハラスメント。そのパワーの向ける方向が間違っているわけです。

 人である以上、怒りの感情を持つことは自然の反応です。ですが私たちは時に、そのパワーの向ける先を間違えてしまいます。結果「こんなはずじゃなかった。」事態を招きます。その事態は加害者も被害者も会社もだれも望まないものです。
 怒りの仕組みを知り、アンガーマネジメントを取り入れれば、怒りパワーをより建設的な方向に向けることができます。

 そしてアンガーマネジメントは怒りをぶつけられた際にも、効果を発揮します。
同じ対応をされても、気にしない人、心が折れてしまう人、様々です。
自己実現の場、生活の糧を得る場のはずの職場で心が折れ、最悪、自分の命を自分で絶ってしまう。
あってはならないことです。
 たとえパワーハラスメントのある職場にいたとしても、自分が被害者になったとしてもしなやかに生きるためにアンガーマネジメントが役に立ちます。
 アンガーマネジメントを取り入れれば「怒られ上手」になることもできるのです。

 この11月25日に千葉市男女共同参画センターにてパワーハラスメントに絡めたアンガーマネジメント講座に登壇することとなりました。ご興味お持ちの方は是非お越しください。

もっと知ろう職場のパワハラ

詳しくはこちらをご覧ください

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菅野昭子
専門家

菅野昭子(研修講師)

AngeGardien(アンジェガーディエン)

企業研修を企画する会社に勤務経験があり、アンガーマネジメントをベースに、ペップトークといったコミュニケーションスキルなどを取り入れた発展型の研修を企画提案。企画担当者さまと一緒に考え作り上げていきます

菅野昭子プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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