身内や賃貸物件で孤独死が疑われるとき、最初にすべきこと|発見時の注意点と正しい対応順序

おはようございます。全花連の花輪隆俊です。
もし、大切な家族が亡くなった後、その人のお部屋の様子を、知らない人たちが話題にしていたら。
まだ気持ちの整理もつかないうちに、暮らしぶりや家族との関係まで、想像で語られていたら。
自分だったら、どんな気持ちになるだろう。
今日は、そのことを考えたいと思います。
写真は、実際に居室内死亡事故があったお部屋です。故人の生活事情や、この現場で交わされた会話を記した記事ではありません。
特殊清掃の仕事では、人が普段、外には見せない暮らしの内側に入ります。
置かれた衣類。
使っていた生活用品。
部屋に残された、日々の跡。
目に入る物はたくさんあります。
けれど、そこに至った事情まで分かるわけではありません。
部屋の状態だけで、性格は分かりません。
家族がその場にいないからといって、どのような関係だったかは分かりません。
分からないことを、分からないまま受け止める。
私は、その姿勢を大切にしたいと思っています。
心配する気持ちから、事情を尋ねたくなることもあるでしょう。
ただ、その問いに答えることで、ご遺族が知られたくなかったことまで広がってしまうかもしれません。
私たちが言葉を選ぶ、その短い時間にも、守れるものがあると思うのです。
必要な相手に、必要な情報を正確に伝える。
関係のない人へ、暮らしの詳細を話さない。
写真を扱うときも、何を伝えるための一枚なのかを考える。
作業の手順と同じように、こうした配慮も丁寧に重ねていきたいと思っています。
全花連では、特許・花輪式完全消臭による施工と、施工後の「完全消臭施工証明書」の発行をご案内しています。また、近隣に配慮した進め方についても、ご相談時に希望を伺い、事情に応じて対応する方針を示しています。
技術を必要としてくださる方が、事情を話すことまで怖くならないように。
相談のために打ち明けたことを、安心して預けられる相手でありたい。
私は、そう思っています。
そして、この配慮は、現場で働く私たちだけのものではないと思います。
近所で何かあったと知ったとき。
誰かから、詳しい話を聞いたとき。
写真や文章を、ほかの人へ送ろうとしたとき。
一度、立ち止まることはできます。
その話の向こうに、大切な人を亡くしたばかりの誰かがいるかもしれない。
その方が、いつもの道を歩くときに、人の視線を気にせずに済むように。
挨拶をするときに、事情を説明しなければならないと感じずに済むように。
詳しく尋ねず、普段どおりに接することが、支えになる場合もあるのではないでしょうか。
亡くなった方には、ご自身の暮らしがありました。
残された方にも、これから続いていく毎日があります。
その毎日を、私たちの言葉で傷つけない。
お部屋を整える仕事をしながら、そのことにも責任を持っていたいと思います。
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