「まだ、書き足しておいて」――残したい物リストがつないだ約束

全花連の花輪隆俊です。
大切な人に、住まいの備えを伝えたい。
けれど、亡くなった後の話をしたら、心配させてしまうだろうか。
そう迷う方もいらっしゃると思います。
今日は、日本のある町で、賃貸住宅に一人で暮らす父親と、訪ねてきた息子の物語です。
父親は、息子の前に湯呑を置きました。
近所の店のこと、最近見たテレビのこと。いつもの話がひと段落したところで、父親が切り出します。
「この前、部屋のことで、一つ備えをしたんだ」
父親が話したのは、全花連安心サービスのことでした。
自分に万一のことがあった後、お部屋の手続きや片付けなどを、契約に沿って支援してもらうための備えです。
説明を聞いていた息子の手が、湯呑の手前で止まりました。
「まだ元気なのに、どうして急にそんな話をするの。何かあった?」
父親は、少し驚いた顔をしました。
安心してもらえると思っていた話が、かえって心配をかけてしまったようです。
「心配させるための話じゃないんだ」
そう言って、息子のほうへ向き直りました。
「今なら、自分で説明を聞いて、分からないことも尋ねられるだろう。自分の部屋のことだから、自分で考えておきたかったんだよ」
息子は、黙って続きを聞きました。
「お前に何も頼りたくないという意味でもないよ。ただ、もしものときに、何から調べたらいいのか、一人で困らないように。今のうちに、話しておきたかったんだ」
息子は、ようやく湯呑を手に取りました。
「そうか。何か隠しているのかと思って、びっくりした」
「急に話し始めたからな」
二人の間に、いつもの調子が戻ってきました。
父親は、管理会社と確認した内容や、書類を置いている場所を伝えました。
息子も、聞いておきたいことを尋ねます。
父親がその場で答えられないことは、後で相談窓口に確認することにしました。
「話してくれて、ありがとう」
息子の言葉に、父親は小さくうなずきました。
私は、備えの内容を伝えるとき、その理由や気持ちも一緒に伝えることが大切だと思っています。
聞く側も、初めは戸惑うかもしれません。
その戸惑いも含めて、ゆっくり話せる時間があってよいのだと思います。
全花連安心サービスは「死後事務委任契約」を活用します。これは、ご本人が亡くなられた後のお部屋に関する手続きなどを、生前に契約で任せておくためのものです。
契約に基づき、解約手続きの支援、残された家財の整理・処分、室内清掃・特殊清掃、完全消臭、鍵の返却までを支援します。
安心サービスの導入費・維持費は、大家さん・管理会社さん・入居者さんの三者とも0円です。
実際の作業費や保険料まで無料になるという意味ではありません。対応範囲や費用負担は、契約内容や、加入する保険・保証の補償範囲、限度額、支払条件などを確認する必要があります。
ご家族に伝える際は、「何のために備えたか」「相談先はどこか」「何が確認済みで、何が未確認か」を、ご本人の言葉で話してみてください。
まだ導入していないお住まいでは、管理会社さんや大家さんに「全花連安心サービスについて知りたい」と相談することから始められます。
父親は、二つの湯呑にお茶を足しました。
「それで、この前の試合、見たか」
「見たよ。あの最後の場面がさ……」
さっきまでとは違う、少し大きな声で、息子が話し始めました。
大切なことを話した後にも、いつもの話が続いていく。
私は、そんな家族の時間につながる備えを、丁寧にお伝えしていきたいと思っています。
花輪隆俊
全花連:0120-152-431
電話受付8:00〜18:00/メール24時間受付
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