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【第72話】それは年齢のせい?物忘れと認知症の違い、一人暮らしの親に見られる7つの変化

花輪隆俊

花輪隆俊

テーマ:特殊清掃

第72弾

「母が同じ物を何度も買うようになった」
「父が家賃や電気代の支払いを忘れている」
年齢を重ねれば、誰でも物忘れは増えていきます。
しかし、忘れることで毎日の生活に困り事が起きている場合は、「年齢のせい」と決めつけないことが大切です。
物忘れと認知症の違いを、一人暮らしの親に現れやすい7つの変化から考えます。
■1.同じ物を何度も買う
冷蔵庫に牛乳や卵がいくつも入っている、同じ調味料が未開封のまま並んでいる場合があります。
買った物を忘れているだけでなく、買い物をしたこと自体を覚えていない可能性があります。
■2.同じ話や質問を繰り返す
数分前に聞いた内容を、初めて聞くように何度も質問します。
加齢による物忘れでは、ヒントによって思い出すことがあります。一方、認知症では、話したこと自体を忘れている場合があります。
■3.料理の手順が分からなくなる
長年作っていた料理が作れない、火を消し忘れる、味付けが大きく変わるなどの変化です。
冷蔵庫の中に傷んだ食品が増えていないかも確認しましょう。
■4.お金の管理が難しくなる
家賃や公共料金の支払いを忘れる、同じ請求を何度も支払おうとする、財布や通帳の場所が分からなくなることがあります。
突然、知らない契約や高額な買い物が増えた場合も注意が必要です。
■5.薬を正しく飲めなくなる
飲み忘れだけでなく、飲んだことを忘れて再び服用する場合があります。
薬が大量に残っている、反対に予定より早くなくなっているときは、早めの確認が必要です。
■6.日時や場所を間違える
通院日を何度も間違える、自宅の近くで道に迷う、昼と夜を取り違えるなどの変化が見られます。
予定表を書いても間違いが続く場合は、生活への影響が始まっている可能性があります。
■7.部屋や身だしなみが変わる
以前は片付いていた部屋に物やごみが増える、洗濯をしなくなる、同じ服を着続けるといった変化です。
認知症だけでなく、体調不良やセルフネグレクトが関係している場合もあります。
■本人を試したり責めたりしない
「さっき言ったでしょう」
「こんなことも忘れたの?」
このような言葉は、本人の不安を強くし、相談や受診を拒む原因になることがあります。
気になる変化があれば、いつ、どのようなことが起きたのかを家族で記録しましょう。
一つの変化だけで認知症とは判断できません。かかりつけ医、物忘れ外来、市区町村の相談窓口、地域包括支援センターなどへ相談してください。
国立長寿医療研究センターも、出来事そのものを忘れる、同じ買い物を繰り返す、お金の管理が難しくなるなど、生活への支障を確認することが大切だと案内しています。
■早く気づくことが、一人暮らしを守る
全花連安心サービスは、賃貸住宅で万が一の死亡事故が起きた際に、残置物への対応、特殊清掃、特許技術「花輪式完全消臭」、退去手続きなどを一つの窓口で整理する仕組みです。
しかし、最も望ましいのは、生活の変化に早く気づき、必要な支援へつなぐことです。
「まだ一人で暮らせるか」だけでなく、「何を手伝えば安心して暮らせるか」を一緒に考えましょう。
参考:国立長寿医療研究センター「もの忘れと認知症を知ろう」
【次回・第73話】
「認知症かもしれない親が病院を拒否する!受診につなげる5つの声かけ」
「認知症の検査へ行こう」と言うと怒ってしまう――。本人の自尊心を傷つけずに受診を勧める言葉、家族が準備したい記録、相談先について分かりやすくお伝えします。

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花輪隆俊
専門家

花輪隆俊(特殊清掃業)

一般社団法人全日本花輪式完全消臭連盟

孤独死現場の特殊清掃・残置物撤去、特許取得の花輪式完全消臭で対応。死後事務委任を備えた「全花連安心サービス」でオーナーの負担を抑え、高齢者や身寄りのない方の安心入居を支えます。

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