【第39話】孤独死が起きた部屋の家賃は、必ず下げなければならない?

「孤独死が起きた部屋は、もう誰も借りてくれないのではないか」
このような不安から、最初から家賃を大幅に下げようとする大家さんもいらっしゃいます。
しかし、家賃を下げるだけが再募集の方法ではありません。
告知が必要な部屋でも、室内の状態と伝え方を整えることで、納得して選んでくれる方を探すことはできます。
■1.臭いを完全に取り除く
入居希望者が室内へ入ったとき、少しでも不自然な臭いを感じれば、不安になります。
芳香剤で臭いを隠すのではなく、原因まで処置することが大切です。
全花連では、特殊清掃を行った後、特許技術「花輪式完全消臭」によって臭いの原因を分解します。
作業後は時間を置いて臭い戻りがないかを確認し、「特殊清掃完全消臭証明書」を発行しています。
■2.必要な事実を正直に説明する
告知が必要な場合は、入居希望者へ事実を正しく説明します。
曖昧な説明をしたり、質問に対して事実と異なる回答をしたりすると、入居後のトラブルにつながります。
国土交通省は、人の死に関する告知についてガイドラインを公表しています。実際の告知内容は、自己判断せず、不動産会社へ確認しましょう。国土交通省「人の死の告知に関するガイドライン」
大切なのは、必要以上に怖く伝えることではありません。
何が起き、その後どのような清掃と消臭を行ったのかを、落ち着いて説明することです。
■3.明るい募集写真を用意する
暗い室内や片付け途中の写真では、実際より悪い印象を与えてしまいます。
清掃と修繕が終わった後に、昼間の自然光を入れて撮影しましょう。
床、壁、収納、水回り、窓からの景色など、部屋の良い部分が分かる写真をそろえます。
事故前の古い写真を使わず、現在の状態を正しく見せることが信頼につながります。
■4.小さな設備を見直す
すべてを高額な設備へ交換する必要はありません。
例えば、
・照明を明るくする
・エアコンを点検する
・インターホンを見直す
・水回りを清潔にする
・無料インターネットを検討する
など、入居者が暮らしやすい設備を整える方法があります。
家賃を大幅に下げる前に、同じ費用で部屋の魅力を高められないか考えてみましょう。
■5.内見前の最終確認を行う
内見当日は、窓を開けて換気するだけではなく、一度窓を閉めた状態でも臭いがないか確認します。
排水口、収納、エアコン、室温、照明なども確認してください。
玄関を開けた瞬間の印象が、入居希望者の判断を大きく左右します。
■早く再募集できる仕組みを整える
孤独死後の空室が長引く原因は、家賃だけではありません。
残置物を処分できない、保険の確認が進まない、特殊清掃業者が決まらない、臭いが消えないなど、複数の問題が重なることで再募集が遅れます。
全花連安心サービスでは、死後事務委任に関する契約を事前に整え、残置物への対応、特殊清掃、完全消臭、退去手続き、鍵の返却までを一つの窓口で進めます。
事実を隠さない。
臭いを残さない。
部屋の魅力を正しく伝える。
この3つが、次の入居者へ安心して選んでもらうための基本です。
【次回・第41話】
「高齢者の入居を断る前に!大家さんが準備したい5つの孤独死対策」
見守り、家財保険、緊急連絡先、死後事務委任、特殊清掃への備えなど、高齢者を安心して受け入れるための仕組みを分かりやすくお伝えします。


