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【第37話】特殊清掃が終わった部屋には、すぐ住める?再募集前に確認したい5つのこと

花輪隆俊

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テーマ:特殊清掃

第37段


特殊清掃が終わり、部屋もきれいになった。もう次の入居者を募集しても大丈夫だろう」
孤独死が起きた賃貸住宅では、このように考える大家さんや管理会社もいらっしゃいます。
しかし、見た目がきれいになっただけでは、安心して住める部屋に戻ったとは限りません。
再募集を始める前に、次の5つを確認してください。
■1.時間を置いても臭いが戻らないか
消臭作業の直後は、薬剤の香りや換気によって、元の臭いを感じにくい場合があります。
作業が終わった直後だけではなく、窓や扉を閉めて時間を置いた後にも確認することが大切です。
特に、気温や湿度が上がると、床や壁の内部に残っていた臭いを再び感じることがあります。
■2.臭いの原因まで処置されているか
芳香剤や消臭剤で臭いを隠しても、原因が残っていれば、やがて臭いは戻ります。
床の表面だけでなく、巾木、壁際、収納、床下などに汚れが残っていないかを確認しましょう。
全花連の「花輪式完全消臭」では、臭いを別の香りで隠すのではなく、原因を調べて分解します。
■3.必要な清掃と修繕が終わっているか
特殊清掃と一般的な部屋の清掃は、目的が異なります。
特殊清掃で汚れや臭いへ対応した後も、台所、浴室、トイレ、窓、収納などの清掃が必要になることがあります。
また、床や壁の一部を外した場合は、安全に元へ戻っているかも確認してください。
壊す必要のない場所まで解体するのではなく、必要な部分だけを処置することが費用を抑えるポイントです。
■4.作業内容を示す書類があるか
口頭で「きれいになりました」と説明されるだけでは、どのような作業を行ったのか分かりません。
作業前後の写真、作業報告書、見積書、請求書などを保管しておきましょう。
全花連では、作業後に臭いがないことを確認し、「特殊清掃完全消臭証明書」を発行しています。
証明書があれば、管理会社や大家さんも、どこまで作業が完了したのか確認しやすくなります。
■5.次の入居者への説明を確認する
孤独死が起きた部屋を募集する際は、事故の状況や発見までの期間などによって、入居希望者への説明が必要になる場合があります。
「清掃したから、何も伝えなくてよい」と自己判断せず、管理会社や不動産会社へ確認してください。
安心して入居してもらうためには、部屋をきれいにするだけでなく、必要な説明を適切に行うことも大切です。
■再募集までの流れを事前に決めておく
孤独死が起きた後には、残置物の整理、特殊清掃、完全消臭、保険の手続き、賃貸借契約の終了、鍵の返却、再募集の準備など、多くの対応が必要です。
全花連安心サービスでは、死後事務委任に関する契約を事前に整え、万が一のときに全花連が窓口となって対応を進めます。
特殊清掃の終了は、対応の終わりではありません。
「次の方が安心して暮らせる部屋に戻ったか」
ここまで確認して、初めて再募集への準備が整います。
【次回・第38話】
「孤独死があった部屋は、すべて事故物件になる?入居希望者への告知はいつまで必要?」
自然死、発見までの日数、特殊清掃の有無によって何が変わるのか。大家さん、ご家族、これから部屋を借りる方にも分かるように解説します。

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花輪隆俊
専門家

花輪隆俊(特殊清掃業)

一般社団法人全日本花輪式完全消臭連盟

孤独死現場の特殊清掃・残置物撤去、特許取得の花輪式完全消臭で対応。死後事務委任を備えた「全花連安心サービス」でオーナーの負担を抑え、高齢者や身寄りのない方の安心入居を支えます。

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