44.「目先の売上」を追うのをやめた瞬間、5年後の未来が動き出す
皆様、こんにちは。株式会社吉和の森八戸web制作集客の森和吉です。
前回(第52回)は、Googleマップに悪い口コミが書かれてしまった時の対処法についてお話ししました。批判から逃げずに誠実な返信をすることこそが、それを見ている未来のお客様への「最高の接客」になるという内容でしたね。
今回はその逆です。自社の見えない信頼を可視化するために「良い口コミ(本物の声)」を集めたいけれど、どうしてもお客様にお願いするのが苦手…という経営者様に向けた、極めてアナログで効果的なアプローチのお話です。
「口コミを書いたら500円引き」の罠
地元の店舗や会社の経営者様から、「お客様に口コミをお願いするのは、なんだか押し売りしているようで気が引けるんです」というご相談をよく受けます。
その遠慮から、多くのお店がやってしまうのが「Googleで口コミを書いてくれたら、本日のお会計から500円引き!」といった値引きキャンペーンです。
しかし、これは絶対にお勧めしません。なぜなら、割引につられて書かれた口コミは「安くなりました」「良かったです」という中身のない定型文になりがちだからです。これからの時代、こうした感情の乗っていない薄い口コミは、AIにも未来のお客様にも「割引目当てのサクラだな」とすぐに見抜かれてしまいます。さらに重要な点として、割引や無料プレゼントといった「対価(インセンティブ)」と引き換えに口コミを集める行為自体が、Googleの公式ポリシー(ガイドライン)で明確に禁止されています。このルールに違反すると、せっかく集めた口コミが削除されるだけでなく、検索順位の低下や、最悪の場合はビジネスプロフィールのアカウント自体が停止される重いペナルティのリスクがあるため、絶対に避けるべきです。
割引で釣るのではなく、「物語」に参加してもらう
では、どうすればお客様から「熱量のある本物の口コミ」をいただけるのでしょうか。
大前提として、あなたのサービスに本当に満足し、感動してくれたお客様は「このお店のために何かしてあげたい」「応援したい」と心の底で思ってくれています。ただ、「どうやって応援すればいいか」を知らないだけなのです。
だからこそ、割引という「お金」で釣るのではなく、お客様の「応援したい」という温かい気持ちに素直に甘えてみてください。お客様を、あなたのお店の「物語(ブランド)」の協力者として巻き込むのです。
アナログな「手渡し」と魔法のひとこと
具体的な方法はとてもシンプルです。Googleマップの口コミ投稿画面に直接飛べる「QRコード」を印刷した小さなカード(名刺サイズでOKです)を用意しておきます。
そして、サービスが終わってお見送りをする際、満足して笑顔になっているお客様にそのカードを直接手渡ししながら、こう伝えてみてください。
「本日は本当にありがとうございました。もしよろしければ、〇〇様と同じようにこの地域で(※お客様が抱えていた悩み)にお困りの方のために、今日の率直なご感想をこちらから書いていただけませんか? 現場で働くスタッフの、何よりの励みになります」
遠慮は無用。あなたの素晴らしい商売を、もっと地域に広げよう
「値引きするから書いてくれ」と言われると作業になりますが、「同じように困っている人のために、そしてスタッフのために力を貸してほしい」と頼まれると、人は一肌脱ぎたくなるものです。この時にお客様が書いてくれる口コミには、「このお店は本当に親身になってくれて〜」という、お金では絶対に買えない生々しい熱量(人肌感)が宿ります。
自社の素晴らしいサービスに自信があるのなら、お客様に口コミをお願いすることを遠慮する必要はありません。デジタル(QRコード)とアナログ(手渡しと魔法のひとこと)を掛け合わせて、あなたのお店のファン(応援団)の声を、少しずつWeb上に集めていきましょう。
このコラムでは、WebやSNSが苦手な方にもわかりやすく、集客につながる考え方や実務のヒントをお伝えしていきます。青森・八戸をはじめ、地域で事業を続ける方にとって、少しでも前向きな一歩につながればうれしく思います。


