34.中小企業の商圏を「日本全国・全世界」へ広げる、驚異のスケールメリット
皆様、こんにちは。株式会社吉和の森八戸web制作集客の森和吉です。
前回(第57回)は、ご無沙汰しているお客様(休眠顧客)に対して、売り込みではなく「気遣いのメッセージ」を送ることで、ご縁を再び結び直す方法についてお話ししました。
今回は、これまでお伝えしてきた「ブログでの発信」や「LINEでの水やり」といった地道なファン作りが、会社にもたらす“もう一つの巨大な恩恵”についてお話しします。
テーマは、「『値上げしたらお客様が離れる』は本当? デジタルでのファン作りがもたらす最大の恩恵」です。
経営者を悩ませる「値上げの恐怖」
昨今の物価高騰や仕入れ値の上昇、人件費の高騰などにより、「本当はサービス価格を上げたいけれど、踏み切れない」と悩んでいる経営者様は非常に多いです。
「もし値上げをしたら、常連のお客様が怒って離れてしまうのではないか」
「近所のライバル店に乗り換えられてしまうのではないか」
そんな恐怖から、自分たちの利益や現場のスタッフの給料を削ってまで、ギリギリの低価格を維持しようと無理をしてしまうケースが後を絶ちません。
たしかに、ポータルサイトや折込チラシで「地域のどこよりも安いです!」と宣伝し、価格だけを武器に集客(狩猟型の集客)をしてきた場合、値上げをすればお客様は潮が引くように離れていくでしょう。なぜなら、お客様はあなたのお店ではなく「安さ」に惹かれて来ていたからです。
ファンは「価格」ではなく「人」についている
しかし、これまでこのコラムでお伝えしてきたような「デジタルを活用した農耕型の経営」を実践している会社は全く違います。
日々の現場ブログで泥臭い仕事の裏側を発信し、LINEで定期的に温かい気遣いのメッセージを送り、お客様との間に確かな「人肌感(信頼)」を築き上げている会社です。
こうしたお店のお客様は、「ここが一番安いから」ではなく、「ここのスタッフさんが親身になってくれるから」「この社長の想いを応援したいから」という理由で通い続けてくれています。
つまり、お客様が価値を感じているのは商品そのものだけでなく、あなたという「人」や「会社」の存在そのものなのです。
デジタルを使って「泥臭い本音」を伝える
もし、こうした熱量の高いファン(常連様)に向けて値上げをお願いしなければならなくなった時、一番やってはいけないのは「こっそりと値段を書き換えること」や「無機質な定型文で事務的に済ませること」です。
ここでも、デジタルの力を活用します。ブログやLINEを使って、社長自身の言葉で「値上げの理由」を正直に、泥臭く語るのです。
「これまで価格維持に努めてまいりましたが、これ以上は私たちが誇りとしている『サービスの品質』を落としてしまうことになりかねません。また、一生懸命働いてくれているスタッフの生活を守るためにも、誠に心苦しいのですが、来月より価格を改定させていただきます」
「適正な利益」をいただき、笑顔で商売を続けるために
このように、背景にある「経営者の覚悟と本音」をきちんと伝えれば、あなたのお店のファンであるお客様は決して怒りません。むしろ、「このご時世だから大変ですよね。無理しないでください、これからも通いますから」と、温かい応援の言葉をかけてくれるはずです。
デジタル集客の本当のゴールは、単にアクセス数や見込み客の数を増やすことではありません。
「適正な価格(利益)を気持ちよく支払ってくれる、互いに尊敬し合えるお客様とだけ、長くお付き合いできる状態」を作ることです。
ファン作りの仕組みは、いざという時に会社を守る最強の防波堤になります。「値上げの恐怖」に怯えない強い経営を作るために、今日も目の前のお客様とのご縁を大切に育てていきましょう。
このコラムでは、WebやSNSが苦手な方にもわかりやすく、集客につながる考え方や実務のヒントをお伝えしていきます。青森・八戸をはじめ、地域で事業を続ける方にとって、少しでも前向きな一歩につながればうれしく思います。


