睡眠負債とダイエットの関係
ダイエットのご相談で、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。
「朝、まったくお腹が空かないんです」
そして続けて、こうおっしゃいます。
「朝食を抜いているぶん、痩せるはずなのに、体重は減らなくて」
この2つ、別々の悩みに見えますよね。でも実は、根っこがつながっています。
■ 原因は、朝ではなく「前の晩」にあります
朝に食欲がわかないいちばんの理由は、夜の食事の量と時間です。
夜遅くに重たいものを食べると、本来なら休むはずの胃腸が、寝ている間もずっと働き続けます。脂っこい食事は、消化に8〜10時間かかることもあると言われています。
夜9時に食べれば、消化が終わるのは翌朝の5時〜7時ごろ。ちょうど起きる頃です。
これでは、お腹が空くはずがありませんよね。
しかも困ったことに、夜の食べすぎは空腹と満腹のホルモンのバランスも乱します。その結果、朝は食欲がわかず、夜になると強い食欲がくるという状態が定着していきます。
「夜だけ、なぜかたくさん食べてしまう」という方。意志が弱いのではありません。体のスイッチが、そうなってしまっているのです。
■ 中医学では「脾胃の疲れ」と考えます
中医学では、消化吸収を担う働きを「脾胃(ひい)」と呼びます。この脾胃が元気であることが、体調の土台になると考えます。
夜遅くにたくさん食べると、脾胃は休む時間を失い、疲れきってしまいます。
さらに、体に「湿(しつ)」という余分な水分がたまりやすくなります。これが朝のだるさ、むくみ、体の重さにつながっていきます。
「疲れが抜けない」「なんとなく体が重い」という方。実は、食べ方が関係していることが少なくありません。
■ 「じゃあ夜ご飯を抜けばいい」は、ちょっと待ってください
ここで多くの方が考えるのが、夜ご飯抜きダイエットです。
たしかに良い面もあります。摂取カロリーが減り、胃腸が休まり、眠りも深くなりやすい。
でも、落とし穴があります。
たんぱく質が足りないと、体は筋肉を分解してエネルギーにします。筋肉が減れば基礎代謝が下がり、かえって痩せにくい体になってしまうのです。
実際にあったお話です。夜ご飯を抜いたのに体重が増えてしまった方がいらっしゃいました。理由は、空腹に耐えきれず、夜遅くに間食をしてしまったから。
我慢には、必ず反動が来ます。
■ おすすめは「抜く」より「変える」
そこで私たちがお伝えしているのは、抜くのではなく、時間と中身を変えることです。
もし今日からひとつだけ選ぶなら、私がおすすめするのはこれです。
夕食の時間を、30分早めてみてください。
内容を変えるより簡単で、しかも変化を感じやすい。30分早く食べるだけで、寝るまでの時間が増え、胃腸が休める時間が生まれます。
朝の目覚めが、少し変わってくるはずです。
■ 続きは、当店のサイトで
夜に向いている食材と控えたい食材。朝ごはんを無理なく取り戻す3つのステップ。そして、40代の女性向けに「朝・昼・晩をどう配分するか」という一日の組み立て方。
これらを、当店のサイトで詳しくご紹介しています。表や買い置きリストを使って、忙しい方でも実践できる形にまとめました。
▼ 朝ごはんが食べられない人へ|夜の食べ方を変える1週間
https://kusurinokouseikai.com/yoru-asa-shokuji/
■ それでも変わらないと感じたら
食事を整えているのに、思うように変わらない。そういうこともあります。
その場合、体のほうに理由があることが少なくありません。冷えが強い。むくみやすい。便秘が続いている。胃腸そのものが弱っていて、食べたものを活かせていない。
「痩せにくい」のではなく、「体が整っていない」ということですね。
くすりの厚生会では、中医学の視点から一人ひとりの体質を見ながら、その方に合った食べ方や整え方をご提案しています。初回カウンセリングは無料(ご予約制)、オンラインにも対応しております。
「何を食べたらいいかわからない」
「頑張っているのに変わらない」
「そもそも料理の時間がない」
どんな段階でも大丈夫です。がんばりすぎず、続けられる方法を一緒に見つけましょう。


