コラム
咳が治らないときは漢方がオススメな理由
2023年8月10日
「銀翹解毒散」併用で咳を止める
インフルエンザの治りがけの時に咳だけが残ることが多いですよね。
こんな時に限って咳こんでいるのに咳がネバネバして切れにくいんですよね。
そして胸苦しい。
胸、全体で咳が出ている感じがします。
ウイルス性のカゼは熱に変わりやすく、その熱が肺に溜まると、炎症や痰の発生により咳を引き起こす原因になっています。
漢方薬としては、気管支を拡張し、ケイレンを抑えて咳を鎮める麻黄、気 管支の炎症を抑える石膏、痰を取り除く杏仁などの生薬に、去痰・鎮咳作用を強化する陳皮・桔梗などを加えた麻杏止咳錠を用いることがあります。
薬を飲んでいるのに咳が止まらない
咳って薬を飲んでも、なかなか効いた感じがしないことありますよね。
中国漢方では咳を、気管支や肺胞など局部のトラブルだけで判断はしていません。
呼吸に関係する筋肉や皮膚呼吸も関与していると考えています。
そして、これら一連の呼吸活動を調節しているのが、肺の宣発(発汗・発散)・粛降(気を取り込み、下に降ろす)と漢方では考えられています。
この宣発・粛降作用に、最も影響を与えやすいのがカゼなんです。
カゼが抜けきらず、鼻づまり・鼻水・寒気(悪寒)などの症状が少しでも残っているような時は、カゼが肺の働きに影響を与えて、咳がなかなか止まらないんです。
漢方での肺は鼻に繋がってるんです。
このような場合、麻杏止咳顆粒のような咳止め薬だけでなく、肺の機能を回復させてカゼを取り除くなどを併用すると、スッキリ咳が止まりやすくなるんです。
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