機能めっきについて

熊田茂雄

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テーマ:表面処理技術

 機能めっき(Functional plating)とは、金属表面に特定の機能性を付与し、製品の性能や耐久性を向上させるための技術です。最近、リードフレームのポイントメッキなど、いわゆる機能めっきに関わる機会があったので 今回、この機能めっきについて若干触れてみたいと思います。

 機能めっきのありかたとしては、単に見た目を美しくする装飾めっきとは異なり、特定の性能を持たせることを目的としています。これにより、耐摩耗性、導電性、耐薬品性など、さまざまな特性を持つ製品を製造することが可能となります。

 機能めっきの用途としては、電子部品、機械部品、自動車部品など、さまざまな分野で広く使用されています。特に、電子機器の接合部やコネクタ、回路基板などでの利用が一般的です。

 機能めっきの主な特性と利点としては、耐摩耗性、導電性、耐薬品性、熱伝導性の向上が挙げられます。(以下)

●耐摩耗性: 機械部品や自動車部品において、摩耗に対する耐性を向上させるために使用されます。硬質クロム鍍金などが代表的です。

●導電性: 電子機器において、電気的特性を向上させるために、銅や銀のめっきが施されることがあります。

●耐薬品性: 化学薬品に対する耐性を持たせるための鍍金もあり、特に産業用途で重要です。

●熱伝導性: 熱を効率的に伝えるための鍍金もあり、特定の電子機器や機械部品に利用されます。

 以上、機能めっきは、製品の性能を向上させるための重要な技術であり、さまざまな特性を持つ鍍金が存在します。これにより、製造業においては、より高性能で耐久性のある製品を実現することが可能となります。機能めっきの技術は、今後も進化し続けることが期待されています。

 また、機能めっきの技術は、AI・IoT技術とも連携し、さらに高度な膜厚・品質制御、自動化ライン連携、工程可視化へと発展することが期待されています。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/functionalplating

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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