シェービング加工について

熊田茂雄

熊田茂雄

テーマ:部品加工技術

 プレス加工の工法の一つに、シェービング加工があります。シェービング加工(Shaving)は、部品の切断面を薄く削り取り、寸法精度と表面品質を向上させるプレス加工における仕上げ加工の一種です。

●シェービング加工の定義
 シェービング加工は、プレス加工で打抜かれた製品の切断面をさらに薄く削り取り、全体のせん断面を形成するために行われる加工方法です。この加工により、バリやだれを除去し、より滑らかで精度の高い断面を得ることができます。

●シェービング加工のプロセス
 ①切断: 最初にプレス加工で部品を打抜きます。
 ②シェービング: 次に、シェービング加工を行い、板厚の5~10%を削り取ります。厚板の場合は、複数回のシェービング加工が必要になることもあります。
 ③仕上げ: 最終的に、加工面が滑らかになり、寸法精度が向上します。これにより、ギアやベアリングなど、高精度が求められる製品に適用されます。

●シェービング加工の利点
①寸法精度の向上: シェービング加工により、部品の寸法精度が高まり、他の部品との噛み合わせがスムーズになります。
②表面品質の改善: 加工面が滑らかになり、摩耗や騒音を軽減することができます。
③効率的な加工: シェービング加工は、通常のせん断加工よりも少ない力で行うことができ、効率的です。

●注意点
 シェービング加工は、工数がかかるため、位置決めが難しい場合があります。また、薄く削られたスクラップが金型に付着しやすく、製品にキズを発生させる原因となることがあります。そのため、スクラップの処理には注意が必要です。

 シェービング加工は、特に自動車や産業機械などの分野で広く使用されており、精密な部品製造において重要な役割を果たしています。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/shaving

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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