凝集破壊について

熊田茂雄

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テーマ:組立加工技術

 生産技術が扱う組立工程として、接着剤を使った固定方法(接着剤塗布→接着剤硬化)があります。

 この接着剤での固定部位の品質確認を行う際、接着強度試験を行うことがありますが、その時の破壊モードとして、凝集破壊(Cohesive failure)という現象があり、そのモードを良品の目安にすることがしばしばあります。

 凝集破壊(Cohesive failure)とは、接着剤の内部で発生する破壊の一種です。 この破壊は、接着剤の物性に基づいており、接着強度のばらつきが小さく、理想的な破壊状態とされています。

 凝集破壊は、接着剤と被着材料の接合界面での破壊(界面破壊;Interfacial fracture)とは異なり、被着材料の表面に(広く)接着剤が残っている状態であることが特徴です。高品質な接着を達成するためには、凝集破壊率を40%以上に保つことが重要であるとも言われています。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/cohesivefailure

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熊田茂雄
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熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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