多変量連関図とは

熊田茂雄

熊田茂雄

テーマ:QC手法

生産技術業務の一つとして、加工工程の加工条件など、多数の説明変数の関連を見極める必要が生じる場合があります。その関連を説明するためのツールとして、よく使用されるのがこの多変量連関図(multivariate relation diagram)です。多変量連関図を作ることで、データ全体の関係を「可視化」することができます。

 多変量連関図は、指定した変数のすべての2変数間の組み合わせについて、適切なグラフを行列形式で一覧表示した連関図です。データ全体の特徴を視覚的に把握する上で便利な表示形式です。

 その表示内容としては、マトリックス状に図が並んでおり、対角要素にはヒストグラムが、非対角要素には散布図が表示されます。ヒストグラムの見方に従って分布の形状、外れ値の有無、層別の必要性を読み取ります。一方、散布図の見方に従って変数間の相関の有無と強さ、外れ値の有無と層別の必要性などを読み取ることができます。

 このような生産技術業務の中での 加工条件など多数の説明変数の関連を見極める場合の多変量連関図の活用方法について 指導・支援することが コンサルティング対象となります。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/multivariaterelationdiagram

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

ものづくり現場の経験豊富な生産技術コンサルタント

熊田茂雄プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼