メルトインデクサーについて

熊田茂雄

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テーマ:検査技術

 メルトインデクサー(Melt Indexer)とは、熱可塑性プラスチックスの流動性や溶融粘度を示す指標(MFR:メルトフローレート)を測定する装置です(日本工業規格 JIS K7210に規定)。 MFRは樹脂成形の作業性・加工性に大きく影響するため製品開発や品質管理の上の重要な測定指標です。

 プラスチックの「メルトインデックス」(MI) は、「メルトフローインデックス」(MFI) または「メルトフローレート」(MFR) とも呼ばれており、設定された重量と温度の条件下で、特定の直径のチューブを 10 分間にどれだけの溶融プラスチックが流れるかを測定します。

 MI 値が高いほどプラスチックは流れやすく、MI 値が低いほど流れにくいことを意味します。メルトフローレート値は、分子量と粘度に関連して、圧力下での材料の流動性を示す重要な指標であり、さまざまな処理方法に適したグレードのポリマーを選択するために重要です。

 MI 値は、プラスチック材料、特に射出成形 および押し出し成形のような製造プロセスにおいて重要な特性です。これは、プラスチックが溶融したときにどれだけ容易に流れるかを決定するのに役立ち、最終製品の処理と品質に直接影響する値です。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/meltindexer

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熊田茂雄
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熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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