ダクタイル鋳鉄について

熊田茂雄

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テーマ:材料技術

 ダクタイル鋳鉄(ductile cast iron)についてコメントします。 「ダクタイル」とは「延性のある」という意味の形容詞です。 また、その特徴的な黒鉛の形状から 球状黒鉛鋳鉄 、ノデュラー鋳鉄 とも呼ばれています。

 ダクタイル鋳鉄は、組織中の グラファイト (黒鉛)の形を球状にして強度や延性を改良した 鋳鉄 であり、強靭な性質を持つ鋳鉄の一種です。グラファイトが球状に分散していることにより、鋳鉄よりも高い引張強度と延性を持っています。

 ダクタイル鋳鉄の主な特徴は以下の通りです
 ① 高い強度と延性: ダクタイル鋳鉄は、優れた引張強度と延性を持っており、破断せずに伸びることができます。
 ② 耐腐食性: ダクタイル鋳鉄は、腐食に対する耐性が高く、さまざまな環境で使用されています。
 ③ 優れた機械加工性: ダクタイル鋳鉄は、機械加工が容易であり、加工後の表面仕上げが良好です。
 ④ 多用途性: ダクタイル鋳鉄は、建築、橋梁、パイプ、車両部品、農業機械など、多くの用途で使用されています。

 ダクタイル鋳鉄は、鋳鉄の改良版として、より多くの応用が可能となっています。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/ductilecastiron

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熊田茂雄
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熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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