低温フロー工法について

熊田茂雄

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テーマ:表面実装

 低温フロー工法(Low temperature flow method)は、低温でのはんだ付けを実現する技術です。一般的なはんだ(スズ・銀・銅系鉛フリーはんだ等)の融点が約220°Cであるのに対し、低温フロー工法では約80°C低い融点のはんだを使用します。これにより、装置の消費電力を削減し、CO2排出量を減少させることができます。

 この技術は、特に熱に弱い部品や基板に適しており、多くの電子機器や家電製品で採用されています。また、カーボンニュートラルを目指す取り組みの一環としても注目されています。

 千住金属工業株式会社では、カーボンニュートラル実現に貢献するため、スズ・ビスマス系低温はんだを使用し、汎用性に優れたフローソルダリング工法を確立しました。本技術はスズ・ビスマス系低温はんだ特有の課題を、装置・工法・材料の三位一体でクリアし、長年実現が困難とされていた、低温フローソルダリングの量産適用を可能としました。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/lowtemperatureflowmethod

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熊田茂雄
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熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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