マルチフォーミングについて

熊田茂雄

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テーマ:部品加工技術

 マルチフォーミング(multiforming)は、プレス加工や曲げ加工などの複数の機構を用いて、複雑な加工を一度に行うものです。マルチフォーミングは、加工機1台でプレス工程とフォーミング工程を備えており、コイル材を自動送りして、打抜加工と曲げ加工を行うことができる工法です。使用材料が少ないので、コストを削減し、環境にやさしい工法です。

 マルチフォーミングマシンは、材料のフィード装置・スタンピング装置・フォーミング装置などのユニットを連結した「プレス機械」です。

 マルチフォーミングマシンでつくられた金属部品は、自動車をはじめ、家電や建材などさまざまな分野で使われています。

 せん断・プレス・曲げなどの一連の「塑性加工」を連続で行い、ワイヤーや板材からバネ・コイルなどの部品を大量生産することができます。工程集約と歩留まり向上で、大きくコストダウンすることができます。なかでも線材やバネの製造に特化したフォーミングマシンは、「ワイヤーフォーミングマシン」ともよばれます。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/multiforming

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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