平角銅線について

熊田茂雄

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テーマ:材料技術

 現在、EV化の波が押し寄せている中、平角銅線(Flat Copper Wire)がクローズアップされてきています。以前(2024.01.26)参加したネプコンジャパン2024(東京ビックサイト)においても、多数の企業がこの平角銅線を扱っている(又は、扱おうとしてる)ことがわかりました。

 平角銅線(Flat Copper Wire)とは、従来の丸線ではなく、断面が長方形の線である銅線のことです。平角銅線は、従来の丸線に比べて、占有率を高める(20%程度向上)ことができ、機器内部のスペースを効率的に利用することができます。また、放熱性が高く、高周波数を維持することができるため、機器の性能向上につながります。

 一方で、加工の難易度が高く、コストがかかるため、巻き線としては、依然として丸線が使用されることが多いのが実状です。

 現時点ではEVのモータステータにおける巻線部分の平角銅線は必要な形に成形したものを数多く挿入していくスタイルとなっており、以前、ご紹介したバスバーの加工を得意とする製造業であれば比較的容易に取り組める可能性が高いと思われます。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/flatcopperwire

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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