スピンドル塗装について

熊田茂雄

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テーマ:表面処理技術

 スピンドル塗装(spindle Painting)は、被塗装物を回転させながら、固定された塗装ガンの前を通過させることによって塗装する方法です。塗装の塗り重ね(同色・異色両方可能)が必要な場合でも、1度の投入で塗装+乾燥工程までをライン内で完結することができます。

 スピンドル塗装は、主に化粧品のキャップや小物部品の量産品を行うラインに使われることが多く、ロット1000~数万個程度のもので使用されるのが一般的です。スピンドル塗装は素材(部材)が回転しながら固定された塗装ガンの前を通過する事で色を塗っていく方法ですが、スピンドル塗装と同じように素材が回転しながら進み、塗装ガン自体も回ったり動いたりする塗装をスーパースピンドル塗装といいます。スピンドルラインは基本的に蒸着メッキのラインと一緒にある事が多いラインです。 

 上記のように、スピンドル塗装は、ワークを治具にセットして自転させながら、スプレーガンで塗料を塗布しますが、自転の速度が速いので、均一な塗膜厚を得ることができる塗装方法です。また、自動回転塗装では、他の塗装方法よりも塗装時間の大幅な短縮が可能です。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/spindlepainting

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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