デジタルツインのメリット

熊田茂雄

熊田茂雄

テーマ:生産技術業務

 デジタルツイン(Digital Twin)は、現実空間で取得したデータ・情報を複製して、それらを仮想空間に再現する技術ですが、デジタルツインを活用するメリット(Benefits of Digital Twin)を述べると下記のようになります。

●設備保全の質が向上
 デジタルツインは現実空間のリアルタイムな情報を仮想空間に反映させることができます。そのため、設計上のミスや予期せぬエラー、不具合などの詳細データの取得が可能になり、デジタルツインの活用によって設備保全の質を向上させることが可能です。

●製造コストの削減
 実際に試作品の製造を行うとなると、さまざまな面でコストが発生してしまいます。しかし、デジタルツインを活用すれば仮想空間で製品の試作や実験が可能になるので、製造コストを削減できるようになります。

●製造工程全体の安全性向上
 仮想空間でシミュレーションができるため、試作品を製造やテストを行うことができます。場合によっては、怪我や事故を招くようなシミュレーションも仮想空間上で行うことが可能です。製造工程全体の安全性が向上するのは、デジタルツイン活用のメリットとなります。

●リードタイムの短縮
 製造工程をリアルタイムで把握できるので、改善点などの発見・対応を効率よく進めることができます。つまり、生産管理を最適化することや業務効率の向上が期待でき、リードタイム短縮につながります。

●充実したアフターサービスの実現
 デジタルツインは製造工程~出荷までのシミュレーションだけでなく、出荷後の稼働状況をモデリングすることができます。つまり、適切なタイミングで製品の交換・修理などを実施できるため、充実したアフターサービスの実現が可能となります。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/benefitsofdigitaltwin

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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