サクションブロー成形について

熊田茂雄

熊田茂雄

テーマ:部品加工技術

 サクションブロー成形(Suction Blow Molding)とは、ブロー成形加工法の1つで、中空パイプのような中空部品の成形時に用いられる成形手法です。 細径~太径で長尺な3次元形状の中空パイプを、耐久性・均肉性高く成形加工することができます。

 3次元サクションブロー成形 押出機でアキュムレーターに樹脂を充填し、パリソン(※)を成形します。 そのパリソンが既に閉まった金型上部に入り、反対出口からエアー吸引を行う(サクション工程)ことで、パリソンが金型内の形状に沿うようにして金型下部まで行き、その後膨らます(ブロー工程)ことでダクトを成形する方法です。

サクションブロー成形のメリット
・溶着部が無いため、高耐圧ホースなどが製作可能であること。
・複雑な3次元構造の曲がり管でも均肉成形が可能であること。
・ダイレクトブロー成形に比べて、バリが非常に少ないこと。

 ※パリソンとは、ブロー工程で膨張させる前に樹脂を予備成型する状態のことです。 金型を閉じてパリソンを挟み込んで固定し、ブローピン(エアブロー装置)から圧縮空気を吹き込んで、パリソンを膨らませます。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/suctionblowmolding


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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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