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金属・樹脂接合

熊田茂雄

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テーマ:組立加工技術

 異種材料接合(Dissimilar Material Bonding)について、今回は特に、異種材料接合の中でも、金属と樹脂の接合技術を取り上げてコメントしたいと思います。

 もともと、異種材料接合の必要性としては、異なる機能や特性を持つ素材を適材適所で組み合わせることで、高機能化・多機能化・ハイブリット機能化を有した部材や製品を作り出すことにより、自動車の軽量化をはじめとした様々なメリットを活かすことにあります。

 金属と樹脂の接合技術については、従来から接着剤による接合、リベット・ボルトによる接合、インサート成形による接合 等がありますが、今回は現在注目を集めている加熱圧着方式の接合についてのご紹介となります。

 この加熱圧着方式の接合原理は、金属側の表面をレーザーで粗し、その時にできた凹凸部分に相手側の樹脂を(溶融させ)埋め込むようにした状態とし、アンカー効果をもたせるようにした接合ということになります。
 加熱圧着方式の接合の手順としては、
①まず金属側の表面をレーザー照射し凹凸形状を生成する。
②次に金属側から誘導加熱方式で金属・樹脂表面を加熱する。
③最後に金属・樹脂を直接加熱圧着し接合するというものです。
 この方式は、他の接合方式と比較し、生産性、管理面、コスト、環境負荷等、様々な点で優れている言われています。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/dissimilarmaterialbonding


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専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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