省エネ管理について
ライン移管における生産技術の課題について、コメントします。
以前、ライン移管についてにて、述べたように、ライン移管に対する取組の基本的な考え方は、ラインにとっては、せっかくの変化点であり、大きく改善できるチャンスととらえ、品質・コストの改善を同時にはかるべきであるということです。やはり生産技術の立場からは、せっかくのチャンスを逃さず、移管前後でやれることは全て実施し、Q(品質)、C(コスト)とも大きく改善することを選択したいものです。
生技部門におけるライン移管時の取組むべき課題を順に説明すると・・・
【QC改善課題】
・品質(Q)改善課題;不良低減、環境改善、安全性向上(過去トラをすべて把握した上で改善を計画)
・コスト(C)改善課題;工場全体物流改善、ラインレイアウト変更、作業性向上、工程変更、(レイアウト改善等での物流見直し、工数見直しを計画)
変化を与えることは当然リスクも伴うということです。これらの改善を達成するためには、5M1Eの変化点をしっかり把握し、事前に手を打つことを前提として、品質改善、コスト改善をはかることが重要と考えます。
(5M1Eとは、人(Man)、機械(Machine)、材料(Material)、方法(Method)、計測(Measurement)、環境(Environment)を言います。)
【その他、生技としての移管業務課題】
・移管費用改善;移管時の運搬費用、電気、エアー、水等の断管、配管費用等
・移管時のリスクマネジメント;移管日程、スケジュール、移管品忘れ、ミス、事故防止等
・過去トラ情報、標準類等の情報系;書類、データ類の移管も重要な要素となる
これらの課題を達成するには、移管に関係する様々な部署の協力が必要であり、生産技術が推進部署となった活動を実施することが重要です。移管前から入念な計画を立て、できる限り移管前には、ほとんどの課題に対し、改善の目途を立てておくことが必要です。
これらライン移管に関連する生産技術・工場としての進め方、考え方、具体的方向付けに関する 支援・指導が 生産技術コンサルティング対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/linetransferpeitem