小型AMRによる物流改善
以前、「リバースエンジニアリング」にて、店じまい活動に関連した内容についてコメントしましたが、近年、このリバースエンジニアリングを業としている企業を展示会などで時々お見掛けする機会が多くなってきており、このリバースエンジニアリングの基本的な内容について、いままで言及していませんでしたので、ここであらためてコメントしたいと思います。
IT用語辞典によれば、リバースエンジニアリング(Reverse engineering、直訳すれば逆行工学という意味)とは、既存の製品を解体・分解して、製品の仕組みや構成部品、技術要素などを分析する手法のことです。
さらに付け加えるならば、リバースエンジニアリングとは、機械を分解したり、製品の動作を観察したり、ソフトウェアの動作を解析するなどして、製品の構造を分析し、そこから製造方法や動作原理、設計図などの仕様やソースコードなどを調査することを指します。
ここまでの説明で連想されるのは、以前に述べた他社製品のベンチマーキングを目的とした調査方法のように理解されがちですが、店じまい活動の一貫としての自社製品に対する分析(リバースエンジニアリングで言及)を目的とする場合も当然予想されますし、また、普通に自社開発した製品であっても、それが古い製品の場合、当時の技術者がすでに退職・死亡してしまっていたり、設計図や仕様書の所在が不明になったり、あるいはそもそも最初から作成されていなかったなどの事情により、十分な情報を得ることが不可能な場合があります。
こういった事情とともに、非公開情報を入手するために、ひいては、より優れた製品の開発のためにも従来の工業製品やソフトウェア製品をリバースエンジニアリングすることによって使用されている技術を分析、調査、確認することは、現場での製品開発において欠かせないプロセスの一つともなるわけです。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/reverseengineering