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レーザー溶着について

熊田茂雄

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テーマ:組立加工技術

 レーザー溶着加工は組立加工の一種で、樹脂部品どうしを(必要部分を)溶着・固定させる工法の一つです。樹脂部品どうしの固定と気密性確保等を目的として広く実施されているものです。

 基本的な溶着原理はレーザーを透過する樹脂とレーザを吸収する樹脂(レーザを吸収する物質を塗布又は混合した樹脂)との接合面の吸収材質をまず溶融させて圧着し、透過材質と分子間結合させ、溶着する工法です。(レーザーを透過する樹脂側からレーザーを照射)

 レーザー照射時は接合面にスキマがないよう密着させておくことが重要であり、接合面の凹凸をできるだけ少なくした状態での溶着が安定した品質確保につながります。

 レーザー溶着加工のその他の溶着加工法に対する利点としては、(透過側樹脂の)表面に傷がつかない、内部での溶着のためバリが外に出ない、短時間での溶着ができる、内部に部品があっても溶着が可能である、(上面から見て)複雑な形状のものにも対応できる(レーザー照射機構でプログラミング可能)等があげられます。

 このレーザー溶着については、上記のように他の樹脂接合(溶着)方法と比較し、様々なメリットがあるため、応用可能な製品への適用検討等が、コンサルティング対象となります。


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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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