実験計画法の活用
PFMEAの影響度合い設定についてコメントします。PFMEA分析(PFMEAについて)の中で、先に PFMEAの工程抽出、PFMEAの故障モードで述べた工程ごとに設定された故障モードに対し、その影響度合いを設定する作業が、影響度合い設定となります。
影響度合いは 各故障モードが後々、後工程、納入先、市場等でどのような形で影響するかを点数で表し評価するものです。点数付けには、5点法、10点法がありますが、一般的には10点法が多いようです。
この評価点数の基準付けは、製品・部品の使われ方や加工工程により、各社独自のものとなりますが、(以下10点法で説明すると)1・2点の極軽微なものから、3・4点の外観で気が付く等の影響の少ないもの、5・6点の(快適性悪化程度の)性能不良など、7・8点の(顧客不満大の)機能不良、9・10点の重大な影響を及ぼす危険領域というようなイメージで設定し、故障モードの内容から客観的にみても判断しやすい評価点とするよう設定することが望ましい。(PFMEAについては顧客から提出要求があることも多々予想されるため)
この評価点設定においては、製品としての使われ方を熟知しておくことが望ましく、又、設計FMEA(DFMEA)、DRBFM等における、影響度合いの評価点との整合性を取っておくことも重要となります。
このPFMEAの影響度合い設定に関する手順、方向性、PFMEA実施時の使われ方等に関する支援・指導がコンサルティング対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/pfmeainfluence