試作検討について
生産技術業務のRPA化について、若干コメントしてみたいと思います。
現在のRPA(Robotic Process Automation)の潮流から見ると、その対象となる業務は、
一般的に、単純作業、繰り返し作業、標準化済み業務等であり、生産技術の業務においては、これらの比率は比較的少ないように感じられますが、考え方次第ではかなりの業務をRPA化することも可能であると考えられます。
(生産技術業務といっても、業種により、会社により、様々であるため、ごく一般的な内容に止めます。)
以下、順番に検討を試みる。
(対象はあくまで、実務レベルの業務であり、管理的業務は除く)
①単純作業対象
・工程能力調査業務(計測、記録等)
・データの可視化(グラフ化等)
・条件設定等の各種統計データの数値処理(VBA活用可能レベル)
②繰り返し作業対象
・日々の現場情報の吸い上げ
・日々の現場確認
・関連部署との打ち合わせ、議事録作成・展開
・日報、週報、月報報告
③標準化済み業務対象
・QC工程表、工程管理表作成
・設備、治具仕様書作成
・レイアウト作成
・投資評価業務
・標準作業組合せ票の作成
・設備諸元リスト(大きさ、重量、使用容量等)作成
これらの多くは、個別業務については従来から存在するVBA(excel等)や、コミュニケーション関連業務については社内ネットワークシステム(note等)で十分対応可能であると思われますが、複雑な業務処理、判断を伴うRPA化については、AI活用の出番となるため専門のITベンダーの力を借りる必要があると思われます。
しかし、いずれにしても、RPA化を進めるうえで基本となるのは、現在、仕事を進めている当事者がいかに自らの業務を単純化、標準化、効率化を考えて実施していくかが重要な鍵となると考えます。
以上のような、生産技術業務のRPA化の考え方、進め方等に対する 支援、指導が生産技術コンサルティング対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/productionengineeringrpa