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FSWについて

熊田茂雄

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テーマ:溶接技術

金属部品どうしの接触部を溶融・固定させる目的の溶接加工の一つにFSW(Friction Stir Welding)があります。

FSW(Friction Stir Welding;摩擦撹拌接合)は、中心に突起のあるStir Rod あるいはツールと呼ばれる硬質の丸棒を回転させながら、接合部材に進入させ、摩擦熱を接合部材に与えて接合させる溶接方法です。

アーク溶接等の溶融溶接と比較し、
①固相接合である。
②接合に伴う変形がないか、もしくは極めて小さい。
③シールドガスが不要である。
④作業者の熟練が不要である。(→自動化が比較的容易)
⑤高速接合が可能となる。
等のメリットが多です。

その反面、
①3次曲面の加工が困難、
②接合部終端にツール穴が残る、
③接合部材は軽金属が主流である等のデメリットは若干残ります。

接合条件としては、ツール形状、ツール進入位置、ツール回転数、接合速度、継手間隔(極小)、部材拘束の必要性などがあげられます。

このFSW工法については、上記のように従来の(アーク溶接等の)溶融溶接と比較し、メリットが多く、そのメリットがいかせる分野への展開の可能性が高いため、各社対応製品への適用の方向性検討等が、コンサルティング対象となります。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/frictionstirwelding

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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