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治工具仕様の基本

熊田茂雄

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テーマ:生産技術業務

新製品・類似製品対応、(工数低減、品質改善、安全確保等の)日常改善業務で、各種加工工程に使用される治工具(製品・部品の取り付け、加工のためのアタッチメント、パンチ等)の製作依頼のための仕様を検討することは、生産技術者としては日常業務となります。

その作成、検討の際の基本事項についてコメントします。

【治工具仕様書の基本事項】
 ①対象治工具名;工程名、加工名、目的等を簡潔に表す治工具名称とする。
 ②使用目的;対象製品・部品、対象工程、加工内容、治工具使用目的等を明確に記入する。
 ③依頼内容;使用部署、納期、依頼数、概算費用等を記入する。
 ④関連情報(添付等);製品・部品図面、本体設備仕様、レイアウト図面等を添付する。
 ⑤治具概要図;ポンチ絵にて治工具の概要(製作依頼部分を明記)を加工基準、加工条件(圧力、時間、温度等)、加工部分(特定)、必要寸法等を明記するとともに、必要時は、治工具材質、表面処理内容等も記入する
 ⑥依頼No.、登録No.;台帳記録するためのナンバリングを行う。
 ⑦その他;安全性、作業性等に関する注記

以上が、治工具設計及び製作部署に依頼する内容の基本となりますが、一般的には標準帳票化しておき、抜けのない内容となるような仕組みを作っておくことが望ましいと思います。

治工具の設計・製作の依頼先としては、社内の場合、社外(発注先)の場合等、様々ですが、いずれにしても、仕様書の内容を明確にしておくことが、治具の品質、コストに影響することになります。
(依頼者の意図を正確に伝えるため、依頼内容の調整ロス、伝達ミスを防ぐため等)

この生産技術部門が行う治工具仕様作成における標準化の方法、検討内容等に関する指導・支援がコンサルティング対象となります。


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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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