異物管理について
先日参加した幕張メッセでの展示会で確認できた「プロジェクションマッピングを活用した組み立て支援システム」(Projection Mapping)に関連し、これからの生産現場への活用の可能性についてコメントします。
★基本機能について
①プロジェクションマッピング機能
プロジェクターを用いて実物と映像を合成し映し出す、空間演出技法であり、 立体物を利用することで空間に映像が溶け込んで見え、動きのある新しい空間演出が可能になります。 映像や音響を投影物と合成・同期させ、様々な用途に高い演出性とインパクトをあたえる事ができます。この機能を作業現場で応用できれば、実効性のある作業習熟が見込まれ、作業効率向上につながることが予想されます。
②エリアセンシング機能
何もない空間をタッチスクリーンのように触れるだけで操作をすることが出来るようになります。ディスプレイでは難しい場所をタッチスクリーンとすることで、今までには出来なかった操作を実現します。
プロジェクターで投影された実物大の映像に向かって空中に手をかざす事で操作することが可能となります。
③記録機能
作業工程ごとの作業結果のデータ記録及び保存(動画記録又は要素作業ごとの完了データ記録等)が可能となります。
★生産現場への活用の可能性(多品種少量手作業工程が前提)
①段取り作業
部品供給作業や段取り作業(治具段取り、加工条件段取り)をミスなく実施するためのサポートに活用可能
②本作業(スキルアップの為の訓練段階)
・製品図、部品図の机上への映し出し、作業指示書(動画可能)等の机上への映し出し等、作業者訓練のための有力な道具として活用可能
③本作業(実作業段階)
・複雑なポカヨケシステムを構築することなく、部品取りだしFPが成立する仕組みを提供。(異品、欠品対応)
・製品図、部品図、作業指示書(動画可能)等、作業確認に活用可能
・作業を中座する場合など、やりじまい確認のミスを防ぐ仕組みとして活用可能
④品質管理対応
・作業内容の記録等により、不良率低減活動に活用(作業者要因の不良低減)可能
・トレーサビリティに活用(工程内不良、検査不良、納入不良、市場クレーム対応として)可能
⑤生産性向上対応
・作業内容の記録等により、生産性向上活動に活用(作業動作分析などによる生産性向上)可能
⑥作業安全
職場によっては、作業の安全性に対する改善や危険予知対応として活用可能
上記のように、手作業主体の多品種少量生産現場の品質・生産性を飛躍的に向上できそうなしくみであり、この仕組みの導入希望のクライアント様に対してはコンサルティング対象としてご支援したいと思います。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/projectionmapping