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圧延加工について

熊田茂雄

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テーマ:部品加工技術

圧延(Rolling)加工は、回転するロールの間で金属などの材料を薄く延ばす塑性加工法の一つです。

圧延加工する時の素材の温度によって、大きく 熱間圧延(熱延)と 冷間圧延(冷延)に分かれます。

熱間圧延は、金属が加工による硬化を起こさない再結晶温度以上の温度で圧延が行われるため、比較的小さいロール圧力で大きな変形加工が可能となります。

一般的に熱間圧延は、圧延中に高温の素材表面が大気中の酸素と化合して酸化膜を生ずるため製品の肌は粗く、金属光沢もなく、寸法精度も悪くなります。

一方、冷間圧延は室温のままの素材を圧延する方式であり、製品の表面は平滑で、金属光沢もあり、寸法精度もよく、この冷間圧延と熱処理とをうまく組み合わせることにより、圧延製品の結晶組織を改善して優れた機械的、物理的性質を与えることが可能となります。

実際の圧延機は作業ロール、支持ロールを含めたロールの総数(n)によって二重式、三重式、四重式・・・などに分類されます(n段式ともいう)。

今日、圧延加工は様々な用途に使用されているため、金属製品の加工法の王者として君臨し続けています。

この圧延加工技術については、上記のように広く使用されている分野ではありますが、各加工法への応用技術として活用可能であると思われるため、コンサルティング対象としても取り上げてみたいと思います。


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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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