GTPによる物流改善
物の流れ分析(Material flow analysis)は、レイアウト検討などの時、生産工程における物の移動や作業の流れを効率的に設計・改善するための手法です。以下のような方法があります。
1.単純工程分析
製品が完成するまでの作業と検査を時系列で分析します。例えば、超音波溶着工場(2部品の溶着加工工程)では、受入検査(2部品)、洗浄、超音波溶着加工、外観検査、箱詰め、最終検査といった流れを図示します。
2.多品種工程分析
複数の製品の工程経路を分析し、共通する部分を見つけて効率化を図ります。例えば、製品aと製品cが共通の工程を持つ場合、その部分を専用ライン化することが考えられます。
3.フロムツーチャート
前後の工程の関係をマトリックス形式で表すものです。流入流出図ともいいます。どこから(from)どこへ(to)の形式で移動距離、または運搬物の重量を明確化することで、流れが逆行しているなどの問題点を把握することができます。
これらの分析手法を用いることで、レイアウト検討などの時、生産工程における生産効率を向上させることができます。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/materialflowanalysis