生産技術業務のRPA化
様々な分野においてスキル管理が重要視されている現在、生産技術者として必要なスキル(Production Engineer Skills)とはどのようなものかについて簡単にまとめてみることにしました。
一般的にスキルとは、ある一つの分野の業務を実施するうえで必要な知識と、(実際に見よう見まねでもよいのでその業務をやってみて得られる)経験との総和のようなものと思われます。スキル管理では、その知識と経験を様々な失敗を繰り返しながら習熟度を向上させていくべきものと考えます。
今回はなかなか捉えにくい製造業の技術者(主に生産技術者)のスキルのあり方をメインに解説します。
生産技術といっても様々な生産分野があり、そのすべてを網羅するのは不可能なので、ごく基本的な内容にとどめます。
(MUST SKILL)
基礎的スキル;
①製品図面解釈力;各部品、サブアッシー、完成品に至る寸法公差や幾何公差、要求品質、性能、信頼性評価等の解釈力
②加工法、処理方法検討力;各部品、サブアッシー、完成品に至る工法理解、最適工法検討力
③製造ばらつき対応力;SQC手法(統計解析)、条件設定及び最適管理方法検討力
④品質確保力;ヒューマンエラー対策を含めたPFMEA、QAネットワーク構築力
⑤治具、設備仕様検討力;製造手段の構築力
⑥工場、ライン構築力;物流検討、レイアウト検討力
⑦その他;保全、安全、環境、省エネ等に対するスキル
(WANT SKILL)
応用的スキル; 上記の基礎的スキルをさらにレベルアップした内容(深さと広がりのある内容)
①Qの追求;IoT、AIなどを応用した品質向上のためのスキル
②Cの追求;IoT、AIなどを応用したコスト改善のためのスキル
③Dの追求;IoT、AIなどを応用したSCM管理、物流改善を推進させるスキル
④生産技術ロードマップ作成による将来を描くスキル(内外最先端技術の応用検討)
;別途詳細検討予定
以上のような、生産技術者にとって必要なスキルに対し、基礎的スキル、応用的スキル等の指導ニーズがあれば支援いたします。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/productionengineerskills