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ダイカスト加工について

熊田茂雄

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テーマ:部品加工技術

 ダイカスト加工は鋳造法の一つとして、精密な金型に溶融金属(アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金等)を高速・高圧で射出・充填して鋳物を成形する方法です。

 ダイカスト加工に使われる合金はアルミニウム合金がほとんど(約98%)を占めており、多くの産業分野で使用されています。
(Al-Si-Cu系のADC12合金が現在の主流)

 ダイカストマシンは射出部構造により、コールドチャンバーマシンとホットチャンバーマシンに分けられております。(溶湯保温炉が分離している(コールドチャンバー)か、一体化している(ホットチャンバーマシン)かの相違)

 それぞれのダイカストマシンの 型締め力、ショットサイクル、鋳造圧力等をコールドチャンバーマシンとホットチャンバーマシンで比較すると、型締力はコールドチャンバ>ホットチャンバー、ショットサイクルはコールドチャンバ<ホットチャンバー、鋳造圧力はコールドチャンバ>ホットチャンバーの傾向があります。(アルミニウム合金はコールドチャンバーマシンが主流)

 加工条件としては、鋳込温度、金型温度、充填時間、射出速度、鋳造圧力、キュアリングタイム、サイクルタイム等が設定されており、出来映え評価としては、寸法欠陥、外部欠陥、内部欠陥等、それぞれ様々な種類の欠陥項目の確認が必要となります。

 このダイカスト加工については、各社独自の専門性の高い技術が導入・展開されていると思われますので技術支援対象とはなりませんが、発展的な改善(他技術と関連させた応用展開、生産性向上(作業性、自動化等)、品質向上(PFMEA対応、不具合対策等))について、助言できる部分があれば コンサルティング対象とさせていただきます。

(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/diecast

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熊田茂雄
専門家

熊田茂雄(生産技術コンサルタント)

PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント

工程設計や工場管理に40年以上従事した現場経験をもとに、生産技術コンサルティングを提供。品質改善や生産性向上などQCD課題の改善策とあわせて、先端技術や異分野を取り入れた技術方向性もアドバイスします。

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