製造業におけるインシデント
中小含めたほとんどの製造業においては、経営理念(企業理念等、別の表現のものも含め)がありますが、一部、明確に謳われていない企業様も存在します。
今回、新たに設定される場合も想定し、製造業の経営理念(Management Philosophy)のあり方について考察してみます。
経営理念とは、企業の経営者が経営上で必要な基本的な考え方のことであり、経営戦略としての行動指針となる思想ともいえます。
一般的に企業内の管理・運営についての考え方を指した言葉であり、「企業理念」「経営信条」「経営哲学」などといわれることもあります。
経営理念は多くの場合、企業の創始者によって作られており、創始者や経営者の価値観が反映されています。
企業を経営していく中で、社会に対して企業がどのような役割を果たすのか、一般的な文化的影響も含まれます。
また、経営理念は、業務を遂行するに当たって従業員やスタッフの指針としての役割になるだけではなく、社会に生きる人間としての自尊心を高める効果を持ち、結果的に企業全体の活力の底上げにもつながるものです。
●経営理念の効果とメリット
・経営戦略の方向性や判断基準が明確になる。
・企業としてのイメージをアピールできる。
・従業員やスタッフたちのモチベーションを向上させる。
●経営理念の作り方、作成方法のポイント
経営理念を作成する際、以下のようなポイントが重要となってきます。
・企業理念を読み解く。
・将来像を考える。
・どんな人にでも伝わりやすいものにする。
・出来上がるまで何度でも試す。
また出来上がってからも定期的に見直す必要があります。
今回は、中小の製造業における経営理念が対象となるため、対象業種、対象規模に応じた色合いをもつべきという配慮も必要と考えられることから若干追記しますと・・
・自社生産品の持ち味を生かす。(自社製品の顧客、社会への影響表現)
・自社の製造技術の特徴を表す。(従業員、スタッフ、顧客へのアピ-ル)
・従業員の必要技能、ノウハウなどの表現も入れる。(モチベーションの向上)
・SDGsへの特徴表現(自社の独自取り組みや自社製品のSDGsへの配慮等)
等々が、あげられます。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/managementphilosophy