ロードマップ(加工技術面)作成について
SCM(Supply Chain Management) は直訳すれば「供給連鎖管理」となりますが、SCMの方がごく一般的に使用されているようです。
SCMは つまり、原材料・部品調達→生産→物流・流通→販売 の一連のプロセスの連鎖を管理することを意味します。
このSCMはSCのカバーする範囲の全体最適を進めることがその役割となりますが、具体的には、目標品質の達成、目標コストの達成、リードタイムの最適化等のQCDの最適化推進とも言えます。
しかし、このSCMをカバーする範囲は年を追うごとに各工程に複数の企業がリンクする状況になってきており、又、インダストリー4.0で代表する多品種少量生産の時代の到来を予測すると、さらなる複雑化が予想され、これを実行することは、リスク管理の面も含めて 企業の社会的責任が重要視されることにもつながります。
生産技術の業務においても、この課題は無視できない内容であり、SCMの役割・構築の動きに合わせた活動が必須の状況と言えます。
生産技術に直接的に関連する業務としては入庫・保管・出庫等の構内物流、構内在庫、生産ラインにおける対応となりますが、SCMの全体を把握した上での対応が必須となります。
具体的対応内容としては、インダストリー4.0 や SDGs で述べたと同様に、IoT(Internet of Things)、AI(Artificial Intelligence) の活用や、RPA(Robotic Process Automation;ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、ルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えたソフトウェアのロボットが代行・自動化する概念)の活用等が望まれており、持続可能な地球にやさしい技術の導入とともに大転換が必要な時期が到来するものと思われます。
このSCMの役割・構築を意識した生産技術関連業務の方向性検討における、指導・支援がコンサルティング対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/forscm