生体模倣技術
RPAとは「Robotic Process Automation /ロボティック・プロセス・オートメーション」の略語で、ホワイトカラーのデスクワーク(主に定型作業)を、ルールエンジンやAI(人工知能)などの技術を備えたソフトウェアのロボットが代行・自動化する概念、と定義されています。
生産技術、工場管理業務においても、導入の必要性のある技術と考えられるため考察してみます。
一般的に、RPA導入には下記のプロセスが必要となると言われています。
①全体計画
RPA導入戦略、導入範囲と対象領域、スケジュール、体制などを固める。対象業務の領域は業務のクラス分け(業務の大中小、重い軽い)、定型業務の洗い出し、予算・工数制約等から検討し、計画を立案する。
②机上検証
想定している導入効果が上がるかどうかを事前に検証する。業務・操作の可視化も含めて導入規模の大きさに応じて、必要な場合は複数回机上検証を実施する。
(導入に対する姿勢を考慮して検証;置き換え派、業務改革派、RPA派(割り切り派)等)
③PoC
PoCはProof of Conceptの略称で「概念実証」と呼ばれており、RPAを導入する業務において、想定した活用方法が実現可能かどうかを検証するプロセスです。
PoCにより、想定効果の確認、製品適正の確認、必要に応じて業務プロセスの変更などを行うことになります。
④評価修正
PoCの結果を評価して、導入範囲や領域、スケジュールなどの修正を実施する。
⑤導入構築
上記の4つのプロセスに基づいてシステムを構築して導入を進めていく。
生産技術の具体的な業務におけるRPA化の内容については、別途考察してみたいと思いますが、RPA導入にあたっては、基本的に上記プロセスを踏むことになります。
生産技術コンサルティングとしては、業務の標準化と絡めた形でその方向性について、推進・支援を行いたいと思います。