自動化の検討
生産技術が行う重要な業務のひとつに製造コスト見積(Production Cost estimate)があります。
その見積内容の概要について述べたいと思います。
見積り対象は主に製品の製造原価における労務費(人件費)と、償却費(設備費)になります。
実際のコスト見積りをする上での賃率や間接費率等については、専門の部署(原価企画等)によるコスト計算となるため、一般的に、生産技術は労務費(工数)見積り、償却費(設備、治具費等)見積りを主体とした見積りとなります。
進め方としては、コスト見積りの目的を理解した上で、労務費、償却費のいずれにおいても、より正確に見積りすることが重要であり、そのためには、すべての要素を抜けなくダブリなく見積ることが必要になります。
対象製品の数量前提(一般的に複数設定))に応じ、下記の労務費(工数)及び 償却費を見積もります。
【労務費(工数)見積り】
①直接作業工数;作業内容に対応したいわゆる正味工数
②間接作業工数;設備操作工数、部品供給、払い出し、段取りなどの付帯作業工数
③総合稼働率;設備稼働率、編成効率、ライン内人員率などから得られる稼働率
直接作業工数/総合稼働率+間接作業工数 → 総工数
【償却費(設備、治具費等)見積り】
①設備費;汎用設備、専用設備の費用
②治具費;耐久性及び消耗性治具の費用
③消耗品費;刃具、工具等の費用
等、耐用年数に応じた投資費用を見積もります。
(会社ごとに定められたまとめ方で見積もります。)
生産技術が行う製造コスト見積(労務費、償却費等)に関する、支援・指導がコンサルティング対象となります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/productioncostestimate