SDGsについて
アンドン(Andon)とは製造業の工場に設置し、工程で異常が発生した時にランプを点灯させ、関係者に知らせる電光表示盤です。
アンドンは、遠くからでもラインの稼働状況が一目で確認でき、大変便利なツールです。
例えば、異常を知らせるランプが点灯した時は、作業者全員が一斉に作業を止め、処置を行ない、原因を調査します。
アンドンはもともと自動車製造のトヨタ自動車株式会社が考案したツールです。
人為的なうっかりミスを排除する「ポカヨケ」とともに、世界の製造業が注目するトヨタ生産方式の二本柱「ジャストインタイム」と「自働化」のうち、「自働化」を推進するものです。
アンドンディスプレーや回転灯に表示される対応が必要なアンドンのランプは、基本的に赤・黄色・白・緑で表示し、ランプの色には次のような意味があります。
・赤:異常/停止を通知する
・黄色:消耗品交換、品質確認を指示する
・白色:消耗品交換中、品質確認中を通知する
・緑:通常運行
赤のランプの点灯で担当者は機械の停止を知り、点検作業に入ります。復旧作業を行うだけでなく、異常が発生した原因の調査までセットで実施し、再発防止につなげます。
黄色のランプの点灯で担当者は、工具や刃物の交換時期であることを知ります。自動的に機械が停止するので、担当者が駆けつけ、新しい工具・刃物に交換し、品質の確認を実施します。作業を完了したのちに、機械を再起動させます。
工具の交換や品質確認を実施している時は、白色のランプが点灯します。白のランプは担当者が操作し点灯させるもので、作業関係者は機械が作業中であることを知ります。
(参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/andon