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コラム

コンカレントエンジニアリング

2024年6月28日

テーマ:生産技術業務

コラムカテゴリ:ビジネス

 以前、フロントローディング活動について述べたましたが、その中でコンカレントエンジニアリングもほぼ同じ意味合いであるとコメントしました。例えば、生産技術が設計や開発段階まで踏み込んで仕事を進めるということのみを捉えるならば(フロントローディング活動と)同じ意味合いで良いと思いますが、より広く仕事の進め方を考えたとき、一般的に上流と下流の部署が同時進行し協力し合いながら仕事を進めるやり方そのものがコンカレントエンジニアリングと言うことができます。

 つまり、コンカレントエンジニアリング(Concurrent Engineering)とは、例えば、製品開発における複数のプロセスを同時並行で進め、開発期間の短縮やコストの削減を図るというような手法のことをさします。

 コンカレントエンジニアリングは、各部門間での情報共有や共同作業を行い、前工程の完了を待たずに並列に業務を進めたり、後工程の持つ知見を前工程にフィードバックするという仕事の進め方であり、例えば、製造時の情報を設計にフィードバックして、量産しやすい構造を意識した設計を行うことなどがこれにあたります。

 コンカレントエンジニアリングの思想は、元々1980年代初頭においてアメリカの自動車産業から生まれましたが、価格競争や開発スピードで競合他社に勝つために、現在では業界を問わず幅広く導入されている手法となっています。

 以上のように、コンカレントエンジニアリングの手法、考え方は、生産技術や工場管理業務の様々な場面でもその威力を発揮します。
この考え方や進め方について、支援・指導を行うことが生産技術コンサルティングの対象となります。

 (参考ブログ)
https://www.pec-kumata.com/post/concurrentengineering

この記事を書いたプロ

熊田茂雄

ものづくり現場の経験豊富な生産技術コンサルタント

熊田茂雄(PEC-KUMATA 生産技術コンサルタント)

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